「わたし達はおとな」「よだかの片想い」「そばかす」TVドラマ化決定 4月7日から順次放送
2024年3月23日 10:00
3作品は、「勝手にふるえてろ」「寝ても覚めても」「愛がなんだ」を手掛けたメ~テレと制作会社ダブがタッグを組み、“へたくそに今を生きる”等身大の女性たちの姿を、次世代を担う監督と主演女優の組み合わせで描くプロジェクト「(not)HEROINE movies(ノットヒロインムービーズ)」から生まれた作品。ドラマ版は映画を再編集し、各話30分で放送する。
「わたし達はおとな」(22)は、木竜麻生と藤原季節が共演した恋愛映画。演劇界で注目を集める演出家・加藤拓也が監督と脚本を手掛け、生々しい会話や空気感が話題となった。木竜は「準備や撮影や公開を経て感じたことは、今でも自分にとって宝物のように大事にしたいことです。隣のあの子やすれ違ったあの人、遠くない同じ世界を生きてる人たちのお話だと思っています」と語る。
「よだかの片想い」は、直木賞作家島本理生氏の恋愛小説が原作。松井玲奈が顔にアザがある主人公を演じ、中島歩が共演。「Dressing UP」で注目を集めた安川有果監督がメガホンをとり、城定秀夫が脚本を手掛けた。主演を務めた松井は、「初恋だからこそ生まれてくる恋の熱を、ドラマとして新たな形で受け取っていただければ嬉しいです」と作品をアピール。
「そばかす」は、恋愛に全く興味のない主人公が、自分の性や心と向き合い、悩み、前に進んでいく物語。主演の三浦透子は、「精魂込めてつくった大切な作品です。ドラマという新しい形でお届けすることで、より一層多くの人に愛していただける作品になることを心から願っております」とコメントを寄せた。
「わたし達はおとな」(全5話 ※第1話は深夜1時~)は4月7日、「よだかの片想い」(全4話)は5月12日、「そばかす」(全4話)は6月9日から、メ~テレで毎週日曜深夜0時30分から放送。
木竜、松井、三浦のコメント全文と作品情報は以下の通り。
デザイン学科に通う大学生の優実は、演劇サークルに入っている知人から公演のチラシを作って欲しいと頼まれ、サークルで演出を手掛ける直哉と出会う。初めはサークル活動の関わりだけだったが、やがて直哉が優実の家へ頻繁に出入りするように。半同棲状態となり、言えないことがつもりつもったある日、バイトを終えて帰ってきた直哉に、優実は使用済みの妊娠検査薬を渡す。
『わたし達はおとな』という作品に携われたこと、準備や撮影や公開を経て感じたことは、今でも自分にとって宝物のように大事にしたいことです。隣のあの子やすれ違ったあの人、遠くない同じ世界を生きてる人たちのお話だと思っています。テレビドラマという形でどんな風に皆さんが受け取ってくださるか楽しみです。
理系女子大生の前田アイコの顔の左側にはアザがある。幼い頃から、からかいや畏怖の対象にされ、恋や遊びはあきらめていた。大学院でも研究一筋の生活を送っていたが、「顔にアザや怪我を負った人」のルポルタージュ本の取材を受けて話題となってから、状況は一変。本が映画化されることになり、友人の編集者の手引きで、監督の飛坂逢太と会う。アイコは飛坂への想いを募らせながら、自分のコンプレックスとも正面から向き合うことになる。
『よだかの片想い』で描かれる恋心は火のようで、風にゆらめいたり、燃え上がったり。その様が主人公アイコの心情に重なり、私はこの作品の持つ静かな熱に夢中になりました。初恋だからこそ生まれてくる恋の熱を、ドラマとして新たな形で受け取っていただければ嬉しいです。
30歳になった蘇畑佳純は、物心ついた頃から「恋愛が何なのかわからないし、いつまで経ってもそんな感情が湧いてこない」自分に不安を抱きながらも、マイペースで生きてきた。大学では音楽の道を志すも挫折し、現在は地元に戻りコールセンターで苦情対応に追われる。妹の結婚・妊娠もあり、母から頻繁にプレッシャーをかけられ、ついには無断でお見合いをセッティングされる始末。しかし、そのお見合いの席で、佳純は結婚よりも友達付き合いを望む男性と出会う。
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2012年に逝去した若松孝二監督が代表を務めていた若松プロダクションが、若松監督の死から6年ぶりに再始動して製作した一作。1969年を時代背景に、何者かになることを夢みて若松プロダクションの門を叩いた少女・吉積めぐみの目を通し、若松孝二ら映画人たちが駆け抜けた時代や彼らの生き様を描いた。門脇むぎが主人公となる助監督の吉積めぐみを演じ、「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)」「11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち」など若松監督作に出演してきた井浦新が、若き日の若松孝二役を務めた。そのほか、山本浩司が演じる足立正生、岡部尚が演じる沖島勲など、若松プロのメンバーである実在の映画人たちが多数登場する。監督は若松プロ出身で、「孤狼の血」「サニー 32」など話題作を送り出している白石和彌。
若松孝二監督が代表を務めた若松プロダクションの黎明期を描いた映画「止められるか、俺たちを」の続編で、若松監督が名古屋に作ったミニシアター「シネマスコーレ」を舞台に描いた青春群像劇。 熱くなることがカッコ悪いと思われるようになった1980年代。ビデオの普及によって人々の映画館離れが進む中、若松孝二はそんな時代に逆行するように名古屋にミニシアター「シネマスコーレ」を立ち上げる。支配人に抜てきされたのは、結婚を機に東京の文芸坐を辞めて地元名古屋でビデオカメラのセールスマンをしていた木全純治で、木全は若松に振り回されながらも持ち前の明るさで経済的危機を乗り越えていく。そんなシネマスコーレには、金本法子、井上淳一ら映画に人生をジャックされた若者たちが吸い寄せられてくる。 前作に続いて井浦新が若松孝二を演じ、木全役を東出昌大、金本役を芋生悠、井上役を杉田雷麟が務める。前作で脚本を担当した井上淳一が監督・脚本を手がけ、自身の経験をもとに撮りあげた。
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