松村北斗“晴天祈願”で奇跡を起こした!? 上白石萌音は指ハート!「夜明けのすべて」メイキング写真
2024年2月16日 12:00
原作は、「そして、バトンは渡された」で本屋大賞2019を受賞した瀬尾氏による同名小説(水鈴社刊)。「ケイコ 目を澄ませて」の三宅監督がメガホンをとり、NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で夫婦役を演じた松村と上白石がともに主演を務め、映画初共演した。
第74回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に正式招待され、三宅監督作品としては「きみの鳥はうたえる」(フォーラム部門)、「ケイコ 目を澄ませて」(エンカウンターズ部門)に続いて2年連続、3度目の選出となった。さらに台湾・韓国・香港での上映も決定。各映画サイトやSNSでは「今年もしくは生涯ベスト級。この映画で救われる人は多いはず」「この優しく温かい世界にずっと浸っていたい」「作品の全ての要素が素晴らし過ぎて涙がとまらなかった」といった高評価レビューが確認できる。
メイキング写真は、撮影現場の裏側を切り取ったもの。月に一度のPMS(月経前症候群)で自らの感情をコントロールできなくなる藤沢さんと、パニック障害を抱えたことで人生が一変した山添くん。職場の同僚として過ごす中で互いの“生きづらさ”を知ったふたりが、「自分のことはどうにもならなくても、相手を“助けられることはある”」と支え合っていく日常を描いている。
原作小説ファンからは「原作とストーリーが違うけれど、重要なテーマやメッセージは映画でも寸分の狂いなく同じ」「原作の読後感と同じだった。本当に」と太鼓判を押す声が多く寄せられているが、原作の印象を変えずに映像化するため、三宅監督と共同脚本の和田清人は「これは働くことについての映画であり、現実に生きづらさを抱える人たちがユーモアや人とのつながりによってそれを乗り越えていく物語になる」という2つの柱を軸に脚本を開発。さらに三宅監督は主演の松村と上白石に直接会い、小説が持つ魅力や相違点について話し合い、2人の意見も取り入れながら、脚本を完成させた。
上白石は「三宅監督や松村さんとはいつもいろんな話をしていました。映画とは関係ない話をしてゲラゲラ笑いあったかと思えば、これから演じるシーンについて新しいアイディアが生まれたり。会話から生まれたものがたくさんある現場でした」と、作品へのアイディアに繋がる会話までもが生まれる三宅組の充実した撮影を振り返る。山添くんと藤沢さんは友達でも恋人でもない同志のような関係を紡ぐが、劇中にあるふたりのやりとりについて、「このやりとりだと恋愛的な要素が出てきてしまうのでは」と率直な疑問をぶつける松村とそれに答える監督の姿も見られ、演技をめぐる会話を含めた全ての会話を大切にし、チーム全体が心を開いて臨めた現場があったからこそ、本作を特徴づける “特別な関係性”を描くことができたのだろう。
実際に「恋愛じゃなくても、人は様々な関わり方で、互いにケアし合えるということを丁寧に描いていた」「恋愛規範を微塵も感じさせない主演2人の空気感が素晴らしい」など、三宅監督の演出をはじめ、松村、上白石ら出演者たちの表現力の高さに唸る観客も多く見受けられる。
さらに、山添くんと藤沢さんのこれから歩む道筋が見えてくる大事な局面となるシーンが撮影された“クランクアップの日”の知られざるエピソードも。クランクイン前には「その日その日の俳優の状態や天気にも臨機応変に対応できる、ある種の懐の深さをもって臨みたいと思っていました」と心境を語っていた三宅監督だが、その日は一度差し込んだ太陽の光をもう一度捉えようと撮影隊が待つことに。
すると、「すずめの戸締まり」で宗像草太の声を演じた松村が呪文のようなものを唱えながら晴れを祈り始め、一同がわっと盛り上がる場面があった。松村の祈りのおかげか、「本当に奇跡のような美しい光が差し込んできました。山添くんが持っている何かが作用したんでしょうね」と三宅監督が振り返るほどの素晴らしい仕上がりとなり、「自転車のシーン、山添くんにとっての変化の象徴で、美しすぎて理由もなく涙がボロボロ出た」と最も印象的なシーンとして挙げる観客も。時には自然現象に左右されながらも、スタッフ・キャスト一丸となってこだわった美しい陽の光の描写にも注目だ。
メイキング写真には、クランクアップ時の様子や職場である栗田科学でくつろぎながら話す松村と上白石、ベランダから指ハートを送る上白石、そして撮影の合間に笑顔でリラックスする松村の姿などが収められている。さらには、栗田科学の一員として本作に参加した光石研や久保田磨希らと楽し気な様子の上白石の姿もあり、和やかで温かい雰囲気の撮影現場を想像できる。
なお、2月16日より副音声コメンタリー上映が全国の上映劇場で実施されることが決定。副音声では、映画本編に合わせて、松村、上白石、三宅監督による撮影時の裏話など、ここでしか聞くことができないエピソードを聞くことができる。
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