菅田将暉&黒沢清監督が初タッグ!“集団狂気”を描くサスペンス・スリラー「Cloud クラウド」9月公開
2024年2月13日 07:00

黒沢清が監督・脚本を務め、菅田将暉を主演に迎えた映画「Cloud クラウド」の製作が発表され、9月に公開されることがわかった。あわせて、場面写真に加え、初タッグとなった黒沢監督と菅田のコメントが発表された。
「スパイの妻 劇場版」で、第77回ベネチア国際映画祭銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞した黒沢監督。映画最新作に選んだのは、顔のみえない社会で拡散し、憎悪の連鎖から生まれる“集団狂気”を描いたサスペンス・スリラーだ。本作の出演オファーを即決したという菅田は、「ラーテル」というハンドルネームを使い、転売で稼ぐ主人公の吉井良介を演じている。

菅田は、本作の撮影現場で黒沢監督と10年ぶりに再会。初対面は、主演作「共喰い」(青山真治監督)で参加した2013年・第66回ロカルノ国際映画祭。2022年、57歳の若さで亡くなった青山監督から紹介された時以来だったという。今回の発表に際して、菅田は、以下のコメントを寄せている。
菅田「生活の中に潜む、怖さとユーモア。 黒沢監督の頭の中が毎日少しずつ開示されていく撮影は、とても楽しく、贅沢な時間でした。ピュアで歪な人間のアクションがたまらない。とにかく完成が待ち遠しい。映画『Cloud』宜しくお願いします」

黒沢監督といえば、「ヘレディタリー 継承」「ミッドサマー」のアリ・アスター監督をはじめ、スリラー・ホラー映画の作り手を目指す世界中の監督たちが、必ずその影響を口にする日本人監督だ。今年は、第17回AFA(アジア・フィルム・アワード)の審査委員長も務めており、現代映画界の寵児たちのリスペクト魂に応じるかのように、最高にスリリングな作品に着手した。なお、黒沢監督が、サスペンス・スリラー作品に挑むのは、2016年公開の「クリーピー 偽りの隣人」以来となる。
「Cloud クラウド」の撮影は、2023年11月25日~12月22日に行われ、現在制作中。9月にTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。
黒沢監督が作品や菅田について言及したコメント全文は、以下の通り。

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