引退したダニエル・デイ=ルイス、スコセッシ監督の表彰にサプライズ登場
2024年1月16日 09:00

3度のアカデミー主演男優賞受賞を誇り、2017年の「ファントム・スレッド」を最後に俳優業から引退したダニエル・デイ=ルイスが1月10日(現地時間)、米ニューヨークで開催されたナショナル・ボード・オブ・レビュー授賞式にプレゼンターとしてサプライズ登場。「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」で監督賞に輝いたマーティン・スコセッシ監督に賞を授与した。米バラエティが報じた。
スコセッシ監督の「エイジ・オブ・イノセンス 汚れなき情事」(1993)や「ギャング・オブ・ニューヨーク」(2002)で名演をみせたデイ=ルイスは、「マーティンの作品に出合ったのは10代の頃でした」と振り返り、「彼は自ら作り出した光で、危険で抗いがたいエネルギーで脈打つ未知の世界を照らしました。その世界は私にとって神秘的であり、まったく心を奪われるものでした。彼は、映画で何が可能かという広大で美しい風景を照らしたのです」と功績をたたえた。
そして、「私の人生で最大の喜びであり、思いがけない特権のひとつは、いつか彼と一緒に仕事をする日が来るということでした」と続け、「この男の比類なき最高の芸術性を正当に評価してくれたナショナル・ボード・オブ・レビューに感謝します。想像力のるつぼで働くすべての人々にとって、彼は人間として、そして私が愛し、尊敬する映画作家として、生きる宝なのです」と賛辞を贈った。
賞を受け取ったスコセッシ監督は、「ダニエルからこの栄誉を授与されること自体、名誉なことです」とスピーチ。さらに、「私たちは2本の映画を一緒につくりましたが、それは私の人生で最も素晴らしい経験のひとつです。もしかしたら、もう1本つくる時間があるかもしれない。たぶんね! 彼は最高だよ」と、3度目のコラボレーションに意欲を見せた。
授賞式の最後を飾った女優賞のリリー・グラッドストーン(「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」)もデイ=ルイスの登場に「現実じゃないみたい」と大興奮。女優賞のプレゼンターを務めたパティ・スミスによる紹介で登壇すると、「パティ・スミスとダニエル・デイ=ルイスよ。今夜、あなたのような境界線をものともしない人が私の代わりにスピーチしてくれることは、私にとって世界にとって意味のあることです」と感謝の意を述べた。
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