2023年のテレビワースト3 米エンターテインメント・ウィークリーが発表
2023年12月30日 13:30
米エンターテインメント・ウィークリーは、2023年のテレビベスト10と一緒にワースト3を発表した。
ワースト1位に選ばれたのは、ジョニー・デップの娘であるリリー=ローズ・デップ主演で話題を集めた「THE IDOL ジ・アイドル」。HBO「ユーフォリア EUPHORIA」のクリエイターであるサム・レビンソンが制作総指揮を手がけ、ハリウッドの音楽業界の舞台裏、成功や名声の暗部をセンセーショナルに描いた作品だ。デップは、精神的なストレスでツアーを中止したのち、クラブオーナーとの恋愛に溺れていくポップスターを演じている。「現代の名声と女性セレブリティの搾取を風刺するはずが、失笑を呼ぶ、病的なソフトコア・ポルノになってしまっている」と手厳しい。
2位は単独の番組ではなく、「IP(知的財産)の使い回し」。「そりゃないぜ!? フレイジャー」のリバイバル、映画「スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団」のアニメ版「スコット・ピルグリム・テイクス・オフ」、ドラマ版「氷の微笑」などが公開されたが、いずれも凡庸な出来だったと指摘している。
3位は、「アベンジャーズ エンドゲーム」のルッソ兄弟が手がけたことや史上最高の制作費で話題を集めた「シタデル」。「テレビはビジネスであり、経営幹部が利益よりも独創性を重視すると期待するほど私は甘くない。しかし、少なくとも以前は、彼らは品質を気にするふりをしていた」とかなり手厳しい。