真田広之「集大成であり、はじめの一歩」　主演＆プロデュース「SHOGUN 将軍」、海外メディアから拍手喝采！

2023年12月26日 10:00

真田広之が主演・プロデューサーを務め、ハリウッドの制作陣が戦国時代の日本を描くドラマシリーズ「SHOGUN 将軍」が、2024年2月27日から、ディズニープラスの「スター」で独占配信。これに先立ち、12月4日（日本時間5日）、米ロサンゼルスのウエストハリウッドにあるロンドン・ホテルで、本作のスクリーニング記者会見が開催された。アメリカをはじめ、各国から駆けつけたジャーナリスト約50人が、第1話と第2話を鑑賞。上映後には、同席した真田が「あそこまで拍手が起こるとは期待してなかったので、うれしかった」と驚くほどの絶賛の拍手が巻き起こった。

1980年にアメリカで実写ドラマ化され、驚異的な視聴率を記録したジェイムズ・クラベルのベストセラー小説「SHOGUN」を、新たに映像化。「トップガン　マーヴェリック」の原案を手がけたジャスティン・マークス、レイチェル・コンドウらハリウッドの制作陣が、関ヶ原の戦い前夜の日本を舞台に、徳川家康や石田三成ら歴史上の人物にインスパイアされた、将軍の座を懸けた陰謀と策略が渦巻く物語を紡ぎ出す。

真田といえば、「ラストサムライ」「ウルヴァリン：SAMURAI」「アベンジャーズ　エンドゲーム」「ジョン・ウィック　コンセクエンス」など数々のハリウッド作品で活躍しているが、ハリウッド制作の連続ドラマで主演を務めるのは初めて。本作では、徳川家康にインスパイアされた戦国最強の武将・吉井虎永を演じる。

主演に加えて、プロデューズも手がけた本作について、真田は「僕にとって奇跡のようなプロジェクトでしたし、プロデューサーとして初めての経験でした。日本人として、僕は日本の文化を正しく世界に紹介したかったんです。それはいつも僕の夢でした」と、感無量の面持ちだ。

その思いの裏には、長年にわたりハリウッドの現場で抱いていた“葛藤”があるといい、「いつも孤軍奮闘して、何とか日本人がおかしくないものにしようという戦いは、ずっと続いていました」と、思いを吐露。「どのプロジェクトでも、できるだけ（違和感を）直そうとするなど、コンサルティング的なことはずっとしていたのですが、やはりイチ俳優としてできることの限界をずっと感じていました」と明かす。

プロデューサーを務める真田は、出番のありなしに関わらず、朝早くに現場に出向き、美術小道具チェックをした後、役者を迎え入れてリハーサルを確認してから、自身の扮装に入るという徹底ぶり。日本人の立ち振る舞いや話し方、シチュエーションなど、現場のクリエイターと常に話し合いながら、プロデューサーとして隅から隅までこだわり抜いて作品を完成させた。

「ある意味での集大成であり、はじめの一歩、というのがすごくあります。これを土台に、またどこまで行けるのかなという。大きな布石というか、何度か人生のなかであったそういう感覚を、いままた感じています」（真田）。

そんな熱き思いが込められた本作は、すでに「海外のスタジオが作る時代劇としては、最高峰の作品になるに違いない」と絶賛する声が相次いでいる。真田がこだわり抜いた日本、そしてハリウッドの圧倒的スケールで描かれる本作が、真田の“集大成”として新たな地平を切り開くことに期待が寄せられている。

「SHOGUN 将軍」（全10話）は24年2月27日から、ディズニープラスの「スター」で独占配信。初回は2話配信され、その後は毎週1話ずつ配信される（最終話は4月23日配信予定）。イギリス人航海士ジョン・ブラックソーン（後の按針）役に、ミュージシャンとしても知られるコズモ・ジャービス、通訳・まり子役に「ワイルド・スピード　ジェットブレイク」などハリウッドで活躍する澤井杏奈（アンナ・サワイ）を配したほか、浅野忠信、二階堂ふみ、金井浩人、平岳大、穂志もえか、西岡徳馬、阿部進之介、倉悠貴、向里祐香ら日本映画界からも豪華なキャストが参加している。