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「ゴジラ-1.0」興行収入の行方 「ゴジラ」×「ALWAYS 三丁目の夕日」の化学反応はどうなる?【コラム/細野真宏の試写室日記】

2023年11月3日 06:00

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「ゴジラ-1.0」
「ゴジラ-1.0」
(C)2023 TOHO CO.,LTD.

映画はコケた、大ヒット、など、経済的な視点からも面白いコンテンツが少なくない。そこで「映画の経済的な意味を考えるコラム」を書く。それがこの日記の核です。また、クリエイター目線で「さすがだな~」と感心する映画も、毎日見ていれば1~2週間に1本くらいは見つかる。本音で薦めたい作品があれば随時紹介します。更新がないときは、別分野の仕事で忙しいときなのか、あるいは……?(笑)(文/細野真宏)


このところ作品力の課題などで映画業界のパワーが弱まっていましたが、そんな状況が11月3日(金・祝)から変化していきそうです。

1954年の“11月3日”は「ゴジラ」が初めて劇場公開された日です。

つまり「ゴジラ」というコンテンツは、もはや人間の寿命と同じような期間まで生き続けているのです!

ゴジラ生誕70周年”を記念した作品として、「シン・ゴジラ」(2016年公開)から7年ぶりとなる“日本製作の実写作品”「ゴジラ-1.0」が、11月3日(金・祝)から公開を迎えます。

さらに“日本製作の実写作品”としては、「ゴジラ-1.0」は「30作目」というキリの良い記念作品となっています。

画像2(C)2023 TOHO CO.,LTD.

これまでの「ゴジラ」映画の大きな特徴に“「今」の時代を描く”というのがありました。

巨大怪獣ゴジラが登場するシリーズ第1作「ゴジラ」(1954年)では、1954年を舞台としています。

そして、「ゴジラ」映画史上1位の興行収入82.5億円を記録した「シン・ゴジラ」では、“11月3日”の出来事から始まる物語で、「今」ゴジラが本当に現れたらどうなるのかをリアルに描いていました。

そんな中、新たにバトンを受け継いだ山崎貴監督は、従来とは異なるアプローチをしたのです。

山崎貴監督といえば、何といっても「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズの成功でしょう。

2005年の段階で「1958年の東京の下町を舞台とするマンガの実写化」といわれてもピンとこなかったのですが、いざ出来上がった作品を試写で見たら驚くべき完成度だったのです!

戦後から徐々に復興を遂げていく日本の風景が、ミニチュアとVFX(CG)によって、それまで見たことがないレベルにまで再現されていたからです。

「日本のVFX(CG)の飛躍的な進化」を「戦後、間もない日本」の映像表現で大いに感じられました。

そんなVFX(CG)の名手である山崎貴監督は、本作の時代設定を第1作「ゴジラ」よりも前にする手法を採用しています。

それもあり、タイトルが「ゴジラ-1.0」となっています。

画像3(C)2023 TOHO CO.,LTD.
画像4(C)2023 TOHO CO.,LTD.

そもそも、着ぐるみがメインだった1954年の第1作から第28作「ゴジラ FINAL WARS」(2004年)までの「ゴジラ」シリーズと、VFX(CG)を駆使した第29作「シン・ゴジラ」からは映像表現が格段に進化しています。

その最先端の技術力で、再び「戦後、間もない日本」を再現するのは山崎貴監督にとっては必然だったのかもしれません。

最新鋭のVFX(CG)によってゴジラを「最強」の存在として描くことができるまで、映像表現が進化している――今だからこその「体感型ゴジラ映画」を作ることが可能になっているからです。

ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズと同様に、本作の映像面は画期的。これは大きなインパクトをもたらすと思います。

強いていうと、「体感型ゴジラ映画」でテンポが良いからなのか、人間模様の描き方は「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズに軍配が上がるのかもしれません。

画像5(C)2023 TOHO CO.,LTD.

例えば、「銀座にゴジラが出現」というニュースを聞いて向かうと、ゴジラが暴れているので大群衆が逃げ回っています。

そこで、ひょっこり特定の人を見つけられる確率は、と考えると、少し考え込む面もなくはないのですが、あくまで「体感型ゴジラ映画」として見るのが正解なのでしょう。

さて、このように新たな手法を得た「ゴジラ」シリーズですが、興行収入はどうなるのでしょうか?

まずは、「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズの場合は、以下のようになっています。

●「ALWAYS 三丁目の夕日」(2005年)興行収入32.3億円
●「ALWAYS 続・三丁目の夕日」(2007年)興行収入45.6億円
●「ALWAYS 三丁目の夕日'64」(2012年)興行収入 34.4億円

時代設定やアクションシーン満載の「体感型映画」であることを踏まえると、興行収入40億円が一つの目途になると想定されます。

画像6(C)2023 TOHO CO.,LTD.

個人的に気になっているのは、何といっても独特な「ゴジラ-1.0」というタイトルです。

何となく、今後「ゴジラ0」がありそうな予感がするのです。

もちろん本作だけで完結はしているのですが、終盤の、やや唐突な展開を考えても、やはり「ゴジラ」の中で「ALWAYS 三丁目の夕日」の世界観が続いていくような気がしています。

仮にそうなると、3部作「ゴジラ-1.0」「ゴジラ-0.5」「ゴジラ0」のような構想もあり得るのかもしれません。

そのくらい「ゴジラ」×「ALWAYS三丁目の夕日」による「体感型ゴジラ映画」のポテンシャルは高いと思います。

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