大塚寧々&鈴木福、すれ違う親子の気持ちを表現 「僕らの世界が交わるまで」日本版予告編
2023年11月3日 12:00
ジェシー・アイゼンバーグ初監督作品「僕らの世界が交わるまで」から、大塚寧々と鈴木福がナレーションを担当し、すれ違う親子の気持ちを表現した日本版予告編(https://youtu.be/3329TyTF12k)がお披露目された。
2022年サンダンス映画祭でのワールドプレミア上映を経て、第75回カンヌ国際映画祭批評家週間のオープニング作品に選出された本作は、アイゼンバーグ自身がAudible(Amazonのオーディオブック)向けに作った5時間のラジオドラマをもとに、自ら脚本を執筆。エマ・ストーンが、デイブ・マッカリーとともに設立した映画/テレビ制作会社「フルート・ツリー」が、初の映画製作を手がけた。さらに、「ムーンライト」「ミッドサマー」などで知られる「A24」が製作・北米配給を担当した。
ジュリアン・ムーアが社会奉仕に尽力する母・エヴリン(「グロリア 永遠の青春」)、フィン・ウルフハード(「ストレンジャーシングス 未知の世界」)が思春期の屈託や葛藤を抱くZ世代の息子・ジギー役を務め、ちぐはぐにすれ違う家族のドタバタ人間模様を描く。そのほか、ジギーが恋心を抱く聡明な女子高校生・ライラ役のアリーシャ・ボー(「13の理由」)、エヴリンが運営するDVシェルターに助けを求めに来た少年・カイル役のビリー・ブルック(「ゴーストバスターズ アフターライフ」)が共演している。
予告編では、社会奉仕に身を捧げるエヴリンと、ネット上で音楽活動をするジギーが、互いのことが理解できずにぶつかり合う。配信中に部屋をノックするエヴリンに憤るジギー、手伝いに応じないジギーに呆れるエヴリン、エヴリンに「近道はないのよ」と言われ、怒って車の屋根をたたくジギーなど、親子にありがちな衝突シーンが切り取られている。自分のことをわかってもらえない状況にフラストレーションを募らせ、ときに口論するふたりだが、父(ジェイ・O・サンダース)には「自己愛が強くてそっくりだ」と評される似た者同士。空回りを続ける彼らは、それぞれの失敗を経て、やがて互いへの思いに気付いていく。
映像で注目したいポイントは、エヴリン、ジギーのそれぞれの心情が、代わるがわる語られるナレーション。ジギー視点では、エヴリンを「僕の宿敵」といい、「2万人のフォロワーがいることを、君に気付いてほしい」と、ライラへの恋心を吐露する。エヴリン視点では、「幼い頃、いつも私の味方だった息子」と過去を振り返り、変わってしまった息子に戸惑う心の内を見せる。自身もひとり息子を持つ母である大塚と、ジギーと同年代の鈴木が、そんな親子の本音が明かされるナレーションを務めた。
「僕らの世界が交わるまで」は、2024年1月19日から東京・TOHOシネマズシャンテほか全国で順次公開。なお本日11月3日から、ムビチケ前売券(オンライン/税込1600円)が販売されている。大塚、鈴木のコメントは、以下の通り。
声で表現することは好きなので、ナレーションのオファーが来たときはうれしかったです。母と息子のすれ違いがすごく切ない作品ですが、それでもお互いが母のこと、息子のことを思っている姿を見て、家族っていいなと思いました。家族といえども、自分の理想通りには動いてくれない。そんなもどかしさと切なさにとても共感しました。その寂しさがあるからこそ、誰かを大切にしたいという気持ちになれる映画です。
ジギー、エヴリンをはじめとするキャラクター全員に共感できる部分がありました。心がほんのりあたたまるような作品で、いろんなことがあっても、頑張っているジギーが愛らしくて素敵でした。予告編で興味を持ってくださった方には、ぜひこの作品をご覧いただきたいです。
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