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唐田えりか×芋生悠の信頼関係が作り上げた物語 「朝がくるとむなしくなる」12月1日公開

2023年10月23日 09:00

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主人公は、24歳で会社を辞め、コンビニでアルバイトとして働く女性
主人公は、24歳で会社を辞め、コンビニでアルバイトとして働く女性
(C)Ippo

唐田えりかが主演し、芋生悠が共演する「朝がくるとむなしくなる」が、12月1日から公開されることがわかった。本作は、日々心を消耗して生きる人々に寄り添う、再生の物語。あわせて、予告編、ポスター、場面写真がお披露目された。

24歳で会社を辞め、コンビニでアルバイトとして働く希。バイト先でもなかなかなじめず、現状を親にも伝えられないまま、日々、肩身の狭い思いをしていた。そんなある日、中学時代のクラスメイト・加奈子がバイト先にやってくる。最初はぎこちなく振る舞う希だったが、何度か顔を合わせるうちに、加奈子と距離を縮めていく。

画像2(C)Ippo

監督・脚本を務めるのは、MOOSIC LAB 2018長編部門作品として製作された初長編「左様なら」で知られる石橋夕帆。長編第2弾となる本作で、石橋監督が当て書きしたという主人公・希を、「寝ても覚めても」「死体の人」の唐田が演じる。希を優しく受け止める加奈子役に、「ソワレ」「ひらいて」の芋生を配した。

画像3(C)Ippo

本作は、「例え私ひとりいなくたって、世界は回っていく」と人生に諦めを感じている女性が、疎遠になっていた元同級生との再会をきっかけに、自分らしさを取り戻していく再生の物語。日常のなかで積み重なる小さな幸せと、大人になってから少しずつ育まれる友情が、静かに胸を打つ。第18回大阪アジアン映画祭のインディ・フォーラム部門「JAPAN CUTS AWARD」を受賞した。さらに、北米最大の日本映画祭である第16回JAPAN CUTSに正式出品され、第24回TAMA NEW WAVEのある視点部門にも選出されている。

画像4(C)Ippo

予告編は、希が起きぬけにカーテンを開けようとしたところ、カーテンレールが壊れるシーンから始まる。さらに、コンビニでの慣れない接客業に戸惑い、店長からの急なシフト変更のお願いを苦笑いで受け入れる姿から、彼女が居心地の悪さを感じていることが伺える。ある日、希は加奈子と偶然の再会を果たす。ボウリングや居酒屋での楽しいひとときを過ごし、絆を深めるふたり。ニュースクールポップバンド「ステエションズ」が書き下ろした主題歌「PHEW」にのせ、希の日常が、少しずつ動き出すさまが映し出されていく。場面写真にも、ふたりの親密な瞬間がいくつも切り取られている。

画像5(C)Ippo

実生活では10代の頃からの友人で、共演は初めてとなる唐田と芋生。唐田は「大好きな芋ちゃんと共演できた時間は、宝物になりました」と喜びを語る。一方、石橋監督と「左様なら」に続くタッグを組んだ芋生は、「再び石橋監督と忘れられない時間を共にしました」と振り返り、石橋監督は「ふたりの信頼関係をベースにきっと素敵な作品を作れるだろうと思いました」と、コメントを寄せた。

朝がくるとむなしくなる」は、12月1日から東京・渋谷シネクイントほか全国で順次公開される。唐田、芋生、石橋監督のコメント(全文)は、以下の通り。


どうしたって朝はやってきてしまうし、朝はやってきてくれる。
心は日々、移り動かされるもの。
そっと背中を押してくださった石橋監督。
そして大好きな芋ちゃんと共演できた時間は、宝物になりました。
この映画が羽ばたく先に、どなたかの救いになりますように。

特別な思い出になった「左様なら」から、
再び石橋監督と忘れられない時間を共にしました。
友達との再会。
大好きなあのセリフ。
時にはおかしくて堪らなかったり。
感じたままに綴じ込めました。
何でもない自分が少し愛おしくなる映画です。
多くの方々に届きますように。

石橋夕帆監督
唐田さんと映画を作るならどんなお話がいいだろう、と考えたとき
自然とこの物語が浮かんできました。
そしてそこに芋生さんがいてくれたら、
ふたりの信頼関係をベースにきっと素敵な作品を作れるだろうと思いました。
学校に行って、会社に行って、あるいは家事や育児、介護をして。
“頑張る”を積み重ねていく事は、決して当たり前の事ではありません。
自分でも気がつかない内に心はどんどんすり減っていって
毎日当たり前のように朝がくるたび、小さな絶望を繰り返す。
それでも、誰かが「大丈夫だよ」って寄り添ってくれたら
それだけで何とか生きていけるような気がしたり、こんな自分も悪くないんじゃないかと思えたりする。
いまより少しだけ、いい明日がくる事を期待できるような
そんな作品になっていましたら幸いです。

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