“役作りの鬼”ロバート・デ・ニーロが2つの顔を演じ分ける映像…大俳優の圧巻の演技力、最恐の存在感
2023年10月16日 07:00

主演レオナルド・ディカプリオ、監督マーティン・スコセッシ、共演ロバート・デ・ニーロの注目作「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」(10月20日から劇場公開)の新たな特別映像が、このほど披露された。
映像は、デ・ニーロ扮するウィリアム・“キング”・ヘイルに、スコセッシ監督やディカプリオらの証言をもとにフォーカス。「表の顔は優しいが、残忍さを隠し持つ」という二面性のあるキャラクターを、役作りの鬼として知られるデ・ニーロが“キャリア史上最恐”ともいえる圧力で演じ分ける様子を見ることができる。

デビッド・グランによる同名小説を原作とする、真実の愛と残酷な裏切りが交錯するサスペンス。舞台は1920年代のオクラホマ州。アメリカ先住民族・オセージ族は、石油の発掘によって一夜にして世界でも有数の富を手にした。
白人たちはすぐにその財産に目をつける。すでに町に入り込んでいた彼らは、オセージ族を巧みに操り、脅し、財産を強奪し、やがて殺人に手を染めていく……。事件の過程と結末を、主人公アーネスト・バークハート(レオナルド・ディカプリオ)と、オセージ族のモリー・カイル(リリー・グラッドストーン)の夫婦の愛を通して描いていく。
スコセッシ監督とともに脚本を手掛けたのは、「フォレスト・ガンプ 一期一会」や「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」で知られるエリック・ロス。

アーネストとモリー夫婦を利用しようと企むのが、ウィリアム・“キング”・ヘイル(ロバート・デ・ニーロ演じる)だ。今回披露された特別映像では、スコセッシ監督や主演ディカプリオらがヘイルという“悪”について語っている。
スコセッシ監督はヘイルを「並外れた人物。表の顔は優しいが、残忍さを隠し持つ」と話す。アーネストをオセージ族の町に迎え入れたヘイル。オセージの人々と良好な関係性を築いており、モリーともすでに家族ぐるみで交流があり、何よりも大きな信頼を得ていた。しかし、アーネストとモリーが結婚するや、ヘイルの裏の顔が徐々に見え隠れし始める……。


ディカプリオはヘイルを「悪の典型」と評し、「彼はオセージの富と領土を奪い取ろうとする。彼らを利用し操る」とも語る。さらにスコセッシ監督は「肝心なのは、ヘイルは彼らのことが確かに好きだったということ」と説明し、「だから、悪役とヒーローという単純な話ではない」とヘイルの複雑な人物造形に含みを持たせている。
そんな一筋縄ではいかない曲者を演じたのが、“役作りの鬼”として知られるロバート・デ・ニーロだ。若き日の「タクシードライバー」「ゴッドファーザー PART II」などのやや暗い影を持つ役から、近年の「マイ・インターン」などの優しくもユーモラスな役どころまで、さまざまな存在感を発揮してきた大俳優が、本作では長いキャリアのなかでも“最恐クラス”の熱演をみせつける。映像は善良な笑顔や悪党の表情などを仔細にとらえており、その演じ分けの精密さがよくわかる内容にもなっている。
画像提供 Apple/映像提供 Apple
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

ブラックバッグ
【大量殺戮の容疑者は、妻と4人の部下】全感覚を研ぎ澄ませろ――ネタバレ厳禁の超一級サスペンス
提供:パルコ

レッド・ツェッペリン ビカミング
【映画.com編集長が推したい一本】むしろ“最前列”で観るべき奇跡体験! この伝説を人生に刻め!
提供:ポニーキャニオン

ラスト・ブレス
【“地球で最も危険な仕事”の驚がく実話】ヤバい、ヤバすぎる…生存確率0%からの生還に挑む超高評価作
提供:キノフィルムズ

ハンサム・ガイズ
【すっげぇ楽しい超刺激作】激チャラ大学生が襲いかかってきて、なぜか勝手に死んでいきます(涙)
提供:ライツキューブ

トロン:アレス
【映画を変える“伝説の映画”】「アバター」「マトリックス」など数々の傑作は、「トロン」がなければ生まれなかった
提供:ディズニー

本作、良い映画ではないです。最高に良い映画です
【ラスト5分の余韻が、あなたの生涯に影響する】“ほっこり系”と油断してた…感情が持ってかれた
提供:松竹

これ観てない人、マジもったいない
【夏に観逃したという人へ…】まだ間に合う!むしろ今こそ映画館へ【知れば絶対に観たくなる7の事実】
提供:東宝東和

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント