前田敦子×カルーセル麻紀×哀川翔! 三島有紀子監督が47年間向き合い続ける“事件”を描く「一月の声に歓びを刻め」2月9日公開
2023年10月5日 18:00

前田敦子、カルーセル麻紀、哀川翔が共演する、三島有紀子監督の最新作「一月の声に歓びを刻め」が、2月9日に公開されることが決定した。三島監督自身が47年間向き合い続ける“ある事件”をベースにして、北海道・洞爺湖の中島、伊豆諸島・八丈島、大阪・堂島の3つの“島”を舞台に、物語の重要な存在として登場する“れいこ”をめぐる心の葛藤が描かれる。
「幼な子われらに生まれ」「Red」などの三島監督の長編第10作である本作は、三島監督の強い気持ちで、自主映画から製作がスタートしたオリジナル企画。“方舟(はこぶね)”をテーマに、「船でゆく者」「船を待つ者」「船でくる者」という、それぞれ心に傷を負う3人の、3つのストーリーが交錯する。別々の島で進行するストーリーがある共通項で交わったとき、衝撃の事実が浮かび上がる。
洞爺湖近くにひとりで暮らすマキ役を務めるのは、「道頓堀川」「自虐の詩」などで知られ、本作で約10年ぶりの映画出演を果たすカルーセル麻紀。雪原で、体を張った迫力の演技を披露する。「蛇の道」「ゼブラーマン」など、主演作が100本を超える哀川は、八丈島で暮らす男を演じる。男手ひとつで育てた娘が妊娠して帰省し、突然の出来事に戸惑う父親という役どころ。愛する恋人とどうしてもセックスができない女性役に、「旅のおわり世界のはじまり」「もっと超越した所へ。」などの前田を配した。
「一月の声に歓びを刻め」は、2024年2月9日に東京・テアトル新宿ほか全国公開される。キャスト、三島監督のコメントは、以下の通り。

三島監督とやっとご一緒できた事が何より嬉しく、監督と呼吸を合わせるように撮影させていただいた時間は経験した事のない感情と感覚でした。この作品が届いて響きますように。

今までやったことのないような役柄を、ほぼすっぴんで演じました。寒くて寒くて体力的にも大変な現場でしたが「これが最後の仕事になってもいい」、そんな思いで夢中で演じました。なんの後悔もありません。映画が好きな人たちが作り上げた、愛の詰まった作品に仕上がっていると思います。

三島監督のこの映画に対する深い思いを感じる現場を共有出来た事は素晴らしかったです。ひとつ、ひとつ丁寧な描写で生まれた世界観を全宇宙に届けたい(鉄パイプは本物です)。これが三島組か!
忘れるなんて嘘だ。怒りも悲しみも永遠で、人生はずっと続くんだ。だけど、いつか歓びに変わる日が来ることを、映画界の先輩たちとこの作品のスタッフとキャストが教えてくれました。映画と映画館と映画作りが自分を抱きしめてくれたように、この映画の、誰にも聴こえない声が、どこかにいる誰かを抱きしめると信じて、みんなで大切に作りました。
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