Red
劇場公開日:2020年2月21日
解説
直木賞作家の島本理生による、センセーショナルな内容が話題を呼んだ小説「Red」を、夏帆と妻夫木聡の共演、「幼な子われらに生まれ」「繕い裁つ人」の三島有紀子監督のメガホンで映画化。誰もがうらやむ夫とかわいい娘を持ち、恵まれた日々を送っているはずの村主塔子だったが、どこか行き場のない思いも抱えていた。そんなある日、塔子は10年ぶりにかつて愛した男・鞍田秋彦と再会。塔子の気持ちを少しずつほどいていく鞍田だったが、彼にはある秘密があった。主人公の塔子を夏帆、塔子がかつて愛した男・鞍田を妻夫木が演じるほか、塔子に好意を抱く職場の同僚・小鷹淳役で柄本佑、塔子の夫・村主真役で間宮祥太朗が共演する。
2020年製作/123分/R15+/日本
配給:日活
スタッフ・キャスト
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2022年6月30日
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鑑賞方法:DVD/BD
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妻夫木聡の色気。ダダ漏れでした。
いつも「良い人」の似合う妻夫木聡も好きですけれど、こんな役も素敵。
あと久しぶりに聴いたジェフ・バックリーの唄う「Hallelujah・・ハレルヤ」も凄く沁みた。
(ジェフが自殺してるのも何かを、暗示している・・・)
島本理生の原作を三島有紀子監督で映画化。
お金持ちでエリートの夫(間宮祥太郎)と園児の娘と暮らす塔子(夏帆)
10年振りに昔の恋人・鞍田(妻夫木聡)と再会する。
忘れられない人だった鞍田と会い、塔子の思いは再燃する。
間宮祥太郎の役が、悪意はないのに、妻(夏帆)を傷つける姿が、
見ていて身につまされる。
実母の煮物なら食べるけれど、妻のハンバーグは即座に却下・・・とか、
夫はすき焼きをご馳走するとき、嫌いな豆腐と春菊を塔子に渡す、
鞍田は自分も好きな里芋を塔子にあげる・・・この違いに、ささやかなことだけど共感する。
性愛シーンは多い・・・妻夫木くんが痩せてて素敵だった。
(相手役の夏帆さんは清純派なのに魔性を感じさせる好演。妬けるなあ)
次第に自己を主張して、母親としてより女として生き始める塔子を、
夏帆は「悩みと喜び」を上手く表現した。
鞍田は自分に降りかかった不幸(白血病にかかり自分の設計事務所を畳み、妻と離婚する)
そんな翳と闇・・・哀しい。
女ならついていたいと思う、切実に思う。
鞍田が白血病で弱って行く姿が、胸を打つ。
雪の新潟。雪道に浮かぶ電話ボックス。
暗闇を照らす車の赤いライト・・・光景が美しく、時折見入ってしまった。
音楽もHallelujah以外もセンスが良かった。
それにしても小学生になった娘を・・・
(悲しくてここでわたし、泣きました。)
(愛する娘を捨てて好きな男に走る・・・
(私には絶対に出来ないけれど、・・・)
願望としては、ありますね。
ひとときの夢を愉しみました。
2022年4月3日
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鑑賞方法:VOD
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マザコン夫には吐き気はするものの、経済的に余裕あって、嫌味なお姑さんといえど子守してくれる親がいて、大きな家で、可愛い娘がいて、それでもぽっかりあいていた穴が埋まるように、好きな仕事を許してもらい自分の居場所を見つけたのだから、仕事だけに没頭しようよ。
100歩譲って愛している妻夫木とならわかるけど、好きでもない同僚とちゃらちゃら自転車乗って遊ぶ時間あるなら(バッティングセンターでの思わせぶりなジョークも男は喜んでも、私は引いたし)自分の「女」に酔ってないで、さっさ帰宅して娘を抱いてあげて。
そもそも「仕事をさせてもらうことに夫に許可がいる」事が時代遅れではあるのだけど、現実に、
逆に旦那から「家で専業主婦して遊んでないでパートでもいいから働いてくれ」って言われて切羽詰まってる友達も多くいるからね。生活のためではない仕事が出来ることに感謝しましょう。
夫に不満あっても「浮気」で終わらせるべき。
娘を捨てる選択にはとても共感できない。娘は一生トラウマになったね。
2022年2月20日
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鑑賞方法:DVD/BD
これも1つの物語、と割り切って観るなら良いかもしれない。
でも原作で大いに共感した立場としては、映画の結末に意外性と衝撃を感じながらも、残念という感想が先立ってしまった。
あの夫は原作の中で最終的に憎めないところが出てきたり、主人公を追い詰めるのは決して夫だけでは無かったり、そこがこの物語の重要性だとも思っていたので…。
でも2時間の映像の中で盛り込むには無理もあるかと。
だから、こういう形になるのも、1つのストーリーとしてはアリなのかなって感想を抱いた。
キャスティングはとても合ってる!と思った。地味だけど綺麗で清楚と思ったら妖艶さも纏う塔子、影があるけど熱を帯びた眼差しの鞍田さん(思い描いていたよりは若い)、飄々としてるのにここぞと言う時に核心をつく小鷹さん…イメージにぴったりだった。
あとはタイトルのRedに寄せた演出が多い様な気もした。要となる場面はさすがに映像化しにくいか…と。
トータル的にちょっと残念感が勝る印象だった。
2021年11月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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原作読了、単刀直入にいうと原作の良さは微塵もなかったです。葛藤やら苦しみが全然伝わりません。
ここまで感情が動かない映画も珍しい。
しかも、なぜ原作とエンディングを変えたのか。
6歳の娘をもつ身としては、到底理解に苦しむラストでした。
世の中のニュースで、子どもより男をえらぶ母親が少なからずいて、それが悲劇になることもおおいですしね。
みんながみんな、産んだら母になれるわけじゃないんでしょうね。
恵まれた環境でありつつ(義母はウザいとは思いつつ、子育て手伝ってくれるからまあいいやん)
鞍田さんにそこまで惚れる理由がわからんし、子どもより大事!ってなるもんかね。
何年も会ってなかったのに。まあイケメンだけどさ。
不倫の愛と、子どもへの愛は両立する、と言うか別物だと思ってるので(ていうか男性への愛と子どもへの愛ではもう次元が違うので)
子どもを捨てるのはあまりにもクズだなと思いました。