“次世代のタランティーノ”によるポップでダークなおとぎ話 ケイト・ハドソン×チョン・ジョンソ共演「モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン」11月17日公開
2023年9月12日 11:00

「次世代のタランティーノ」との呼び声が高いアナ・リリ・アミリプール監督最新作「MONA LISA AND THE BLOOD MOON(原題)」が、「モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン」の邦題で、11月17日公開される。日本版予告編とポスタービジュアル、そして監督からのコメントが披露された。
アミリプール監督は、デビュー作「ザ・ヴァンパイア 残酷な牙を持つ少女」がサンダンス映画祭をはじめ世界各地の映画祭で絶賛され、続く2作目の「マッドタウン」はベネチア国際映画祭で審査員特別賞を受賞。本作でもオリジナル脚本を自ら手掛け、第78回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に正式出品された。
モナ・リザをある計画に引き込むシングルマザーのダンサー役に、「あの頃ペニー・レインと」「ナイブズ・アウト グラス・オニオン」のケイト・ハドソン。謎の少女モナ・リザを演じるのは、「バーニング 劇場版」でデビューし、Netflix制作のホラー映画「ザ・コール」やオリジナルドラマ「ペーパー・ハウス・コリア 統一通貨を奪え」でメインキャストを演じたチョン・ジョンソ。そのほかクレイグ・ロビンソン、エド・スクラインが共演。撮影には、「ミッドサマー」、「ヘレディタリー 継承」などアリ・アスター監督作でお馴染みの名カメラマン、パベウ・ポゴジェルスキが参加し、不穏な月が微笑むネオンカラーの街を舞台にポップでダークなおとぎ話を作り上げた。
予告編は、「全警官へ、一人の少女が精神病院から逃走」という緊急警報が鳴り響く中、隔離室から少女が逃げ出すシーンから始まる。少女の名は、モナ・リザ・リー、通称〈モナ・リザ〉。スーパーパワーで人を操る姿が映し出されたかと思いきや、まるで子供のようにピュアな表情や無邪気に振舞うモナ・リザの様子も窺える。「自由になるんだ。力を抜いて解き放つんだ」というセリフと共に、予測不可能な展開が次々と繰り広げられる疾走感あふれる映像だ。
イラン系アメリカ人のアミリプール監督は、本作のアイディアが生まれた経緯について、「アメリカで育った私は、よそ者であることを常に自覚していた。本当の居場所はどこかといつも考え、そんな時に力を与えてくれたのは、ファンタジー映画に登場するヒーローだった」と、コメント。続けて、「彼らを見ると自分の存在を理解してくれていると感じ、自由を求める気持ちがさらに強くなる。そんなヒーローを描きたいと思い、モナ・リザというパワフルで超自然的な能力を持つキャラクターが生まれた」と、自らの幼少期の経験が大きく影響していることを明かしている。
11月17日より、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほか全国で公開。
(C)Institution of Production, LLC
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