バーニング 劇場版

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

「シークレット・サンシャイン」「オアシス」で知られる名匠イ・チャンドンの8年ぶり監督作で、村上春樹が1983年に発表した短編小説「納屋を焼く」を原作に、物語を大胆にアレンジして描いたミステリードラマ。

アルバイトで生計を立てる小説家志望の青年ジョンスは、幼なじみの女性ヘミと偶然再会し、彼女がアフリカ旅行へ行く間の飼い猫の世話を頼まれる。旅行から戻ったヘミは、アフリカで知り合ったという謎めいた金持ちの男ベンをジョンスに紹介する。ある日、ベンはヘミと一緒にジョンスの自宅を訪れ、「僕は時々ビニールハウスを燃やしています」という秘密を打ち明ける。そして、その日を境にヘミが忽然と姿を消してしまう。ヘミに強く惹かれていたジュンスは、必死で彼女の行方を捜すが……。

「ベテラン」のユ・アインが主演を務め、ベンをテレビシリーズ「ウォーキング・デッド」のスティーブン・ユァン、ヘミをオーディションで選ばれた新人女優チョン・ジョンソがそれぞれ演じた。第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で国際批評家連盟賞を受賞。2023年、イ・チャンドン監督の特集上映「イ・チャンドン レトロスペクティヴ4K」にて、4Kレストア版でリバイバル公開。

2018年製作/148分/PG12/韓国
原題:Burning
配給:JAIHO
劇場公開日:2023年8月25日

その他の公開日:2019年2月1日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第71回 カンヌ国際映画祭(2018年)

出品

コンペティション部門
出品作品 イ・チャンドン
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映画レビュー

5.0A Literary Thriller Mystery

2020年9月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館、VOD

泣ける

興奮

Burning is a read-between-the-lines masterpiece, cryptic and not conforming to any genre. Jong-Su barely talks throughout the film, but through his motions in the chain of events and interactions with other characters and subplots of the film, we are always within his thinking. It's a sad tale dealing with loss of heart and jealousy; promises perceived but not fulfilled. Happy endings can't occur.

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Dan Knighton

4.5霧の中、夕焼けの中、おぼろげな現実に手を伸ばす。

2019年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

知的

難しい

イ・チャンドン監督の8年ぶりとなる新作は、日本では先にNHKで95分版が放送されるなど、実に不可思議な公開方式となった。村上春樹の短編小説を読むと、どちらかというとNHK版の方が原作のニュアンスに近いかなと思う。対する148分の劇場版はそこから完全にイ・チャンドン世界に振り切れてしまった印象だ。忽然と姿を消した「彼女」と同様、この消えた(編集削除された)「50分」もまた、二つの兄弟のごとき作品の間に漂う浮遊物のように思えてならない。

ともあれ、村上が著した頃と時代が一回りして、本作には逆に現代社会を鋭く突き刺したような生々しさが充満する。例えば、存在と不在。ネット世界では本当に実在するかなどもはや問題ではない。創作という行為もこれとよく似ている。イ監督はこれらを否定も肯定もせず、霧の中で手を伸ばすかのように世界を泳ぐ。我々も泳ぐように映画に触れる。とても刺激的なひとときがそこにはあった。

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牛津厚信

5.0見逃していたバーニング劇場版。 サブスクで見ようかと思ってたけれど...

2023年12月4日
iPhoneアプリから投稿

見逃していたバーニング劇場版。
サブスクで見ようかと思ってたけれど、キネカ大森にてイ・チャンドン監督特集がやっていたので鑑賞。

なんとも…なんとも、
身を焦がす様な映画体験だった。
年に一度あるかないかの感情の昂り。高揚。
この気持ちをうまく言葉に消化出来ないのがもどかしいほど、儚い作品だった。
バーニング。なんとも皮肉なタイトル。
 感情、テキスト、汚さ、残忍さ、旋律、自然美、エロスと、余白。様々な要素がひとときの中に同時存在出来るのが映画なんだと改めて気付かせてもらった。
説明の仕方と、メタファーの使い方のバランスが絶妙過ぎて。もっと難解な作品なのかと思っていた。
実際の話はシンプルでわかりやすいんだけれども、物語で意図的に隠されている部分部分が見えてくる(実際は見せてなもらえない)と、何故消えてしまったのかがわかった時になんとも切なく寂しかった。
 たまたまだけれど現代2023年の日本社会の事件にも通じるものが多過ぎて。ホストの斡旋問題とか、弱者男性、派遣社員放火事件、こう言った問題の根底に流れている社会不安や格差の波。
帳尻合わせは悲しいけれど弱い立場のひとの元へ火の粉が降りかかってくる…。それを放っておけばまた新たな怒りの炎が生まれ、その炎は大切だったものを知らず知らずのうちに焼き尽くし、そしてその炎は我が身に帰ってくる…。

全ての人がみておもしろい!となる様な作品ではないけれど、映画的な面白さとは何か?の解答が詰まった作品だという事は間違い無いのでは無いでしょうか。
身を焦がす映画体験でした。

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しょうへい

3.5謎が多きミステリー

2023年8月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

イ・チャンドン レトロスペクティヴ4K、にて観賞。

原作は村上春樹の短編小説『納屋を焼く』らしいですが、未読です。

最初から最後まで不穏な空気ただようミステリーで、この空気感は好み。

ハッキリと明示せず、謎が多いトコも考察が楽しいです。

ビックリしたのは、マイルス・デイヴィスの「死刑台のエレベーター」が流れた事、とてもシーンに合ってました。

僕も、この曲は大好きです。

昔ブランキー時代の浅井さんがマイルスの中で1番好きと言って、この曲が入ったアルバムを選んでました。

僕が聴いたのは、その影響(笑)

話を戻すけど、ミステリー好きにオススメな映画です。

謎が多い、この映画、あなたは、どんな解釈を、されますか?

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