「E.T.」コンセプト画や「エブエブ」衣装、米映画芸術科学アカデミーのコレクション入り
2023年6月26日 18:00
アカデミー賞を主催する米映画芸術科学アカデミーのコレクションに、今年オスカーに輝いた「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」の衣装や、巨匠スティーブン・スピルバーグ監督の「E.T.」のコンセプトアートなどが加わることがわかった。米Deadlineなどが報じた。
スピルバーグ監督は、特殊効果アーティスト、カルロ・ランバルディがイラストが描いた「E.T.」のコンセプトアートの他、自身が所有するアニメーション・コレクションの「白雪姫」や「ピノキオ」のセル画など157点以上を寄贈。スピルバーグ監督はこれまでにもこうした寄贈をタス行っており、ポスター、プロダクションアート、衣装デザインなどを収集したヘリック図書館のグラフィックアート部門は、スピルバーグ監督と妻のケイト・キャプショーの名前を冠することになった。
「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」からは、衣装デザイナーのシャーリー・クラタが手掛けた、ミシェル・ヨーが着用したキルティングベストや花柄ブラウス、アンサンブル、キー・ホイ・クァンのスニーカー、ジミー・リー・カーティスのタートルネックセーターなどが寄贈されるとのこと。その他にも、「ビール・ストリートの恋人たち」でオスカーを獲得したレジーナ・キングの衣装や、「8 Mile」でエミネムが着用した衣装もコレクションに追加される。
映画芸術科学アカデミーは、1927年以来、映画と映画関連資料を収集・保存している。その永久コレクションには、1,300万枚を超える写真、8,300万点の切り抜き、95,000点の脚本、73,500点のポスター、145,000点の制作・衣装デザイン画、45,000点の録音、39,000点の書籍、1,900点の特別コレクション、242,000点の映画・ビデオ資産、映画技術、衣装デザイン、制作デザイン、化粧・ヘアスタイル、視覚効果、プロモーション資料などを表す8000点の小道具・工程・制作物などが含まれる。