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「水だって本当は無料でいいんじゃないですかね?」 生田斗真主演「渇水」磯村勇斗の“心”に残った本編映像

2023年6月2日 08:00

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太陽も空気もタダ……じゃあ水は…?
太陽も空気もタダ……じゃあ水は…?
(C)「渇水」製作委員会

生田斗真が主演を務める映画「渇水」(公開中)の本編映像(https://youtu.be/mDPsN96t64E)が、このほど公開された。先日行われた完成披露イベントにおいて、磯村勇斗が「印象的だった」と話した“重要なシーン”が映し出されている。

本作は、故河林満さんが1990年の文學界新人賞を受賞し、第103回芥川賞候補となった同名小説を映画化。「孤狼の血」シリーズや「死刑にいたる病」などで知られる白石和彌が初めてプロデュースし、高橋正弥(※高は、はしごだか)が監督を務める。水道料金を滞納する家庭の水を停めて回る水道局員の岩切俊作を生田、妻の和美を尾野が演じ、門脇麦らが脇を固めた。

日照り続きの夏、市の水道局に勤める岩切俊作(生田)は、水道料金を滞納している家庭を訪ね、水道を停めて回っていた。県内全域で給水制限が発令される中、岩切は二人きりで家に取り残された幼い姉妹と出会う。蒸発した父、帰らなくなった母親。困窮家庭にとって最後のライフラインである“水”を停めるのか否か。葛藤を抱えながらも岩切は規則に従い停水を執り行う……。

本編映像は、主人公・岩切と、磯村演じる木田拓次が、水道料金を滞納する家庭の水を日々停めて回るワンシーンを切り取ったもの。「街中カラッカラだっていうのに、その上水道を閉めちゃうなんて、俺ら悪者というか弱い者いじめというか」と仕事の不満を口にする木田。2年目にもかかわらず仕事に慣れない木田に「俺だって好きでやってるわけじゃない。けど、嫌いでもない」と、どこか人生を諦めたような一言を発する岩切。さらに木田は、太陽も空気も無料であることから、「水だって本当はタダでいいんじゃないんですかね?」と、核心をつく一言を発する。そんな木田の一言も軽くあしらうように見えた岩切だったが……。

停水という一種の残酷性をもった仕事をする岩切と木田。同シーンでは、そんなふたりの“水”に対する考えや、仕事観が明らかになる。ここから、幼い姉妹に出会うことで“心の渇き”と向き合うこととなる岩切。そして、岩切が起こした行動がきっかけで木田自身の心にも変化が訪れる。2人が辿り着いた“答え”は、ぜひ劇場で確かめてほしい。

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