「神木くんがいれば大丈夫」 神木隆之介&杉咲花&浅野忠信の「大名倒産」アドリブも飛び出した撮影現場レポ入手
2023年4月20日 10:00

神木隆之介主演で、ベストセラー作家・浅田次郎氏の時代小説を映画化する「大名倒産」の撮影現場レポート、メイキング写真3点、場面写真2点を、映画.comが独占入手。神木、杉咲花、浅野忠信が顔をそろえ、アドリブも飛び出した撮影現場の様子が明らかとなった。
「そして、バトンは渡された」「ロストケア」の前田哲監督がメガホンをとった本作の舞台は、江戸時代。NHK連続テレビ小説「らんまん」が4月からスタートしたばかりの神木は、ある日突然、徳川家康の子孫だと言われ、越後丹生山藩の若殿となる松平小四郎を演じる。庶民から一国の殿様へと華麗なる転身を遂げ、まさにシンデレラストーリー……かと思ったのも束の間、越後丹生山藩は、25万両(約100億円)もの借金を抱えるワケあり藩だった。先代藩主の父・一狐斎(佐藤浩市)は藩を救う策として、小四郎に「大名倒産」、すなわち藩の計画倒産を命じるが、実は小四郎に全ての責任を押し付けようとしていた。

一狐斎の無茶ぶりに右往左往する、“巻き込まれ系プリンス”小四郎を助けるのが、幼なじみ・さよ(杉咲)と、一狐斎から小四郎の世話役を命じられた磯貝平八郎(浅野)。杉咲と浅野のキャスティングについて、前田監督は「映画化にあたって、原作に登場するふたりの幼なじみを、ヒロインのさよに変更しました。小四郎とさよの、ちょっとしたラブストーリーも描けたら、より楽しいエンタテインメントになるんじゃないかなと。原作では幼なじみ役だった平八郎は、役どころを変えて、一狐斎の代から越後丹生山松平家に仕える武士にしました。小四郎が、丹生山三万石の城主=リーダーとして成長するなかで、平八郎がどんどん小四郎に惹かれて、平八郎とさよの間にも友情が芽生えていく。そんな3人の青春模様を描きたかった」と明かす。

そんな映画オリジナルのキャラクター、さよを演じる杉咲は、「現場に行くと、脚本を読んで、自分がイメージしていた以上に、ポップな世界が広がっていて。楽しいことがお好きな監督と一緒に、小四郎を励ます、カラッと明るい女の子を演じていけたら」と意気込む。

久々に再会した小四郎から、さよが「大名倒産」の計画を打ち明けられるシーンでは、ふたりのやりとりを、平八郎がふすまの向こうでのぞくユーモラスな構図で、撮影が行われた。リハーサルでは、口ごもる小四郎に詰め寄るさよの動きを、前田監督が「ラブシーンのようにグッと近づいて、小四郎に圧をかけてください!」と演出。強気なさよと弱気な小四郎のコントラストが、より面白く表現された。ふたり同時にふすまを開けて、平八郎を見つける場面では、神木の「聞いてましたよね?」というアドリブに、浅野がすかさず「聞いてません!」と反応。その様子を見ていた前田監督が、さよも加えたやりとりを追加して、堅物キャラ・平八郎の動揺を、コミカルに見せた。

浅野は前田組の印象を、「前田監督とは(自身の映画デビュー作の)『バタアシ金魚』(1990)で助監督をされていたときにご一緒しました。神木くんとは以前、刑事ドラマ『刑事ゆがみ』(2017)でバディ役をやらせてもらって。時代劇の共演は初めてでしたが、神木くんがいれば、僕は何もしなくても大丈夫かなって(笑)。小四郎とさよの後ろで、真面目な顔をして、黙っていればよかったので、ラクでしたね。花ちゃんも遠慮なくつっこんでくれて、楽しい現場でした」と語る。神木も「花さま、浅野さんとは、これまでとはまた全然違う関係性だったので、不思議な感覚でお芝居させていただきました」と、笑顔で撮影を振り返った。
「大名倒産」には、ほか松山ケンイチ、小手伸也、桜田通、小日向文世、宮崎あおい、キムラ緑子、梶原善、高田延彦、藤間爽子、ヒコロヒー、勝村政信、石橋蓮司らも出演。6月23日に全国で公開される。
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