役所広司、息子役・菅田将暉との初共演は「最高です!」「もともと菅田ファン」
2023年4月5日 19:43

小説家・門井慶喜が宮沢賢治の父である政次郎を主人公に、賢治をはじめ家族への愛をつづった直木賞受賞作(講談社文庫刊)を映画化した「銀河鉄道の父」の完成披露試写会が4月5日、都内で行われ、主演の役所広司、菅田将暉、森七菜、豊田裕大、坂井真紀、田中泯、成島出監督が登壇した。
岩手県で質屋を営む宮沢政次郎(役所)の長男・賢治(菅田)は、家業を継ぐことを拒み、進学や人工宝石の製造、宗教への傾倒と我が道を突き進む。そんな賢治に対し、政次郎は厳格な父親であろうと努めるも、つい甘やかしてしまう。やがて、妹・トシ(森)の病気をきっかけに筆を執る賢治だったが……。

役所が演じる政次郎は、責任感が強く子育てに熱心だが、子どもにはめっぽう甘い父親という役どころ。賢治役の菅田との初共演を「最高です!」と振り返り、「もともと、菅田ファンでしたから、いつか一緒の現場に立ちたいなと思っていた。宮沢賢治は、菅田くん以外思いつかないし、すごく合っている役」とほれぼれしていた。

そんな大先輩の言葉に、菅田も「最高です!」と返し、「僕も“役所広司教(きょう)”なので、楽しかったです」と確かな手応え。髪を刈り上げて賢治に扮し、チェロ演奏や唱経、文字の執筆などにも挑み、「チェロについては、最初は指さえ動いていればいいというお話だったが、音が鳴るなら使いたい。それができるなら、歌ってもほしいと(笑)。弾き語りをするという、まさかのトライだった」と苦笑いも。また、役作りで参考にした賢治の筆跡は「すごくかわいい」と話していた。

しっかり者の妹トシ役の森は、兄を演じる菅田について「現場に入ると、本当にお兄ちゃんのように感じた」。賢治の弟・清六役を担う豊田は「チェロから農業まで、賢治のマルチな部分は、菅田さんに通じるものがある」と所属事務所の先輩でもある菅田に対し、尊敬のまなざしを注いでいた。

坂井は政次郎の妻で、賢治の母・イチ役を務め「すごく人間味があって、好奇心旺盛。心の中にロック魂を持っている」と本作を通して知った賢治像に言及。政次郎の父・喜助役の田中が、「お父さんと息子の物語ですが、そのお父さんにも、お父さんがいると知っていただければ。大役でした」と語ると、役所は「前の作品でもお父さんでしたから」と以前も親子を演じた時代劇「峠 最後のサムライ」に思いをはせていた。
「銀河鉄道の父」は、5月5日から全国公開。脚本は「かぐや姫の物語」「この道」の坂口理子。「いきものがかり」が吉岡聖恵と水野良樹の2人体制になって以来、初の映画主題歌となる「STAR」を担当している。
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