バットマンもアイアンマンもいるのになぜ? アダム・マッケイ監督の新作、配給が決まらない理由
2023年4月3日 22:00

「ドント・ルック・アップ」や「バイス」のアダム・マッケイ監督の新作に、ロバート・パティンソン、エイミー・アダムス、ロバート・ダウニー・Jr.、フォレスト・ウィテカーら豪華キャストが参加することが明らかになったと、米ハリウッド・レポーターが報じている。
「Average Height. Average Build(原題:「平均身長。平均体型」の意)」と題された新作は、仕事がしやすくなるようにロビイストを利用する殺し屋の物語だという。このプロジェクトは、マッケイ監督が2022年のトライベッカ映画祭で「大きくて汚いお金」についての映画脚本について言及していたことから、注目されていた。
しかし、豪華キャストとマッケイ監督の実績にも関わらず、同企画はすでに複数のスタジオが見送っており、いまだに配給が決まっていない。動画配信サービスに売却される場合は同作の出演者に高額の前金を支払う義務が発生する。一方で、従来の映画配給会社も政治コメディが苦戦すると予想。マッケイ監督の制作会社ハイパーオブジェクト・インダストリーズとファーストルック契約を結んでいるアップルも、同企画はスルー状態だ。
マッケイ監督といえば、人気コメディ俳優ウィル・フェレル主演の「俺たちニュースキャスター」(04)で長編監督デビュー。フェレルと制作会社ゲイリー・サンチェスを設立し、「タラテガ・ナイト オーバルの狼」(06)、「俺たちステップブラザース」(08)、「アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!」(10)といったフェレル主演のコメディ映画を手がけてきた。だが、「マネー・ショート 華麗なる大逆転」(15)をきっかけに社会派作品に移行し、「バイス」(18)、や米HBOの人気ドラマ「キング・オブ・メディア」などに進出。その結果、19年にゲイリー・サンチェスを解散していた。
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