菅田将暉が表現する、宮沢賢治の7つの顔　チェロ演奏シーン、詩人としての姿も

2023年3月30日 18:00

勉学、人造宝石の商い、宗教、文学、農業、音楽など、さまざまなことに挑戦した宮沢賢治

役所広司が主演し、菅田将暉、森七菜と親子役で初共演する「銀河鉄道の父」から、菅田演じる宮沢賢治の場面写真7点が一挙お披露目。勉学、人造宝石の商い、宗教、文学、農業、音楽など、37年という短い生涯でさまざまなことに挑戦した人生が垣間見える。

本作は、宮沢賢治が“ダメ息子”だったという大胆な視点を軸に、門井慶喜氏が賢治の父・政次郎について書かれた資料をかき集め、究極の家族愛を描いた同名小説を映画化するもの。原作は、第158回直木賞を受賞している。「八日目の蝉」「いのちの停車場」の成島出監督による映画版では、政次郎役を役所、賢治役を菅田、賢治の妹・トシ役を森が担い、弟・清六役の豊田裕大、母・イチ役の坂井真紀、祖父・喜助役の田中泯が共演する。

宮沢政次郎は、父の代から富裕な質屋であり、長男・賢治は本来なら家を継ぐ立場だが、賢治は適当な理由をつけてはそれを拒んでいた。学校卒業後は、農業、人造宝石、宗教など、我が道を行く賢治。政次郎は厳格な父であろうと努めるも、「賢治のためなら」と、つい甘やかしてしまうのだった。やがてトシの病気を機に、賢治は筆を執ることを決意する。

「ミステリと言う勿れ」でのアフロスタイルなど、出演作ごとに演じるキャラクターとビジュアルが注目を集める菅田。本作でも、短髪坊主姿が披露され、話題を呼んだ。場面写真には、少し幼さが残る着物姿やグレーの学生服をはじめ、トシのために一心不乱に童話を書く、まさに“詩人・宮沢賢治”を象徴するカット、必死に法華経を唱える様子、スーツを身にまといチェロを演奏するシーンなどが切り取られている。