女性バイカーの疾走と男性集団での闘い描く “カンヌ審査員の心を射抜いた”鮮烈な映画「Rodeo ロデオ」6月2日公開
2023年2月24日 20:00

2022年カンヌ国際映画祭ある視点部門で、 クー・ド・クール・デュ・ジュリー賞を受賞したローラ・キボロン監督の長編デビュー作「Rodeo ロデオ」が6月2日公開される。
ジュリア・デュクルノーの「TITANE チタン」、ポール・ウォーカーの「ワイルド・スピード」、セリーヌ・シアマの「ガールフッド」(日本未公開)の3本を足したほどの生々しいパワー(※ケイト・アーブランド記者 / 英・IndieWireより)と評された本作は、自らノンバイナリーを公言するキボロン監督が、アンドロセントリズム(男性中心主義)のコミュニテイの中に放たれたアウトロー・ヒロインが、自分の居場所を見出していく様を鮮烈に活写する。

バイクにまたがる為にこの世に生を受けたジュリア。短気で独立心の強い彼女は、ある夏の日、“クロスビトゥーム”というヘルメットを装着せずに、アクロバティックな技を操りながら公道を全速力で疾走するバイカーたちに出会う。ある事件をきっかけに、彼らが組織する秘密結社の一員となった彼女は、超男性的な集団の中で自分の存在を証明しようと努力するが、次第にエスカレートする彼らの要求に直面し、コミュニティでの自分の居場所に疑問を持ち始める。一発触発、ヒリヒリと火傷しそうなジュリアと男たちとのハードな闘いを描く。
初披露となった2022年カンヌ国際映画祭ある視点部門で、審査員長の監督・女優のバレリア・ゴリノを筆頭に、「ウィンターズ・ボーン」の監督デブラ・グラニック、「COLD WAR あの歌、2つの心」の女優ヨアンナ・クーリクら審査員たちの絶大な支持を受けて、本作のために特別に設けられた “審査員の心を射抜いた”という意味のクー・ド・クール・デュ・ジュリー賞を受賞。 #metoo運動以降に誕生した全く新しい女性映画の出現として、カンヌに集まった映画関係者、ジャーナリスト、観客たちに最大限の歓迎と共感を持って迎えられた。
6月2日からヒューマントラストシネマ渋谷、K'sシネマ、アップリンク吉祥寺ほかで公開。
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