【一致団結!】家族の絆が胸アツなマーベル作品3本で、「アントマン&ワスプ クアントマニア」をさらに楽しむ
2023年2月18日 11:00
“マーベル史上最小かつ最も普通なヒーロー”アントマンの活躍を描くシリーズ最新作「アントマン&ワスプ クアントマニア」が、2月17日についに公開。「マーベル・シネマティック・ユニバース」(MCU)のフェーズ5幕開けを飾る本作では、主人公のスコット・ラング/アントマン(ポール・ラッド)に加えて、成長した愛娘キャシー(キャスリン・ニュートン)も量子世界でのバトルに参戦します。
そこで過去のMCU作品のなかでも、特に“家族の絆”が胸アツに描かれ、ストーリーのカギを握っている作品3本をチョイス。全てフェーズ4の作品なので、チェックしておけば「アントマン&ワスプ クアントマニア」をさらに楽しめるはずです。あわせて、スコットとキャシーの父娘関係を軸に、「アントマン&ワスプ クアントマニア」の見どころもご紹介します。
孤高の暗殺者ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)は、なぜアベンジャーズに加入したのか。その知られざる生い立ちや過去に迫る本作では、彼女の“家族”が勢ぞろいし、一致団結して悪と戦う姿がダイナミックに描かれている。ナターシャの前に、突然現れた“妹”エレーナ(フローレンス・ピュー)。彼女は、姉妹を冷酷な暗殺者に育て上げたスパイ組織「レッドルーム」の秘密を知ったことから、組織に命を狙われる。唯一の味方は、幼い頃に生き別れた天才科学者の母メリーナ(レイチェル・ワイズ)、ロシア生まれの特殊工作員の父アレクセイ/レッド・ガーディアン(デビッド・ハーバー)だった。
血縁関係がない4人が世間の目を欺くため、組織が作り上げた“偽りの家族”。特にナターシャとエレーナは、メリーナとアレクセイに裏切られたという思いも強く、20数年ぶりの再会はぎこちない。それでも、迫りくる「レッドルーム」の魔の手から逃れ、彼らの陰謀を食い止めるため、無謀ともいえるミッションに身を投じる。「家族なんてと思っていたけど、私にはふたつもあった」。物語の終盤にそう語るナターシャにとって、いまや家族はかけがえのない存在。ナターシャが改めて家族の絆に目覚めた「ブラック・ウィドウ」を見れば、その後に起きる騒乱を描いた「アベンジャーズ エンドゲーム」で、彼女が下した究極の決断にも、納得がいくはずだ。
犯罪組織「テン・リングス」を率いる父ウェンウー(トニー・レオン)によって、幼い頃から最強の暗殺者になるべく、過酷な修行を強いられてきたシャン・チー(シム・リウ)。組織の後継者になるという運命から逃れ、身分を隠してホテルマンとして第二の人生を歩み出したが、父が伝説の腕輪を操り、新たな野望を燃やしたことで、封印していた力を解き放ち、望まぬ戦いに身を投じることを余儀なくされる。タッグを組むのは、幼い頃に生き別れた妹で、独学で武術を学んだ一匹狼の格闘家シャーリン(メンガー・チャン)、そして亡き母イン・リー(ファラ・チェン)の伯母で、不思議な力を操るイン・ナン(ミシェル・ヨー)だ。
“不闘”を誓った心優しき青年が、犯罪組織のリーダーである父と対決し、ヒーローとして覚醒する。そんなドラマチックな展開に、シャン・チーが抱える家族への複雑な思い――父に対する愛憎と畏敬の念、母への深い愛情と、自分の無力さが原因で、目の前で見殺しにしてしまった無念、幼い妹を父のもとに置き去りにしてしまった後悔――が重なり合い、それらをひとつずつ乗り越えながら、成長を遂げる主人公の姿が胸アツだ。何世代にも渡って受け継がれる絆と魂の継承こそが、巨悪に打ち勝つ最大の武器として描かれている点も、心を揺さぶられる。今後、いかにしてアベンジャーズと合流し、どんな活躍を見せてくれるか期待が高まる大型ルーキーだ。
主人公はアベンジャーズオタクで、特にキャプテン・マーベル(ブリー・ラーソン)に憧れを抱くカマラ・カーン(イマン・ベラーニ)。勉強、趣味、そして恋に夢中なごく普通の女子高校生だが、家でも学校でも周りと上手くなじめず、自分の居場所を見つけるのに苦労していた。「スーパーパワーさえあれば、人生はもっと楽になるはず」。そんな切実な思いを胸に、ヒーローになった姿を妄想するカマラだが、ある日突然、強大な力を手に入れる。“とある腕輪”を装着すれば、巨大なパンチを繰り出し、空中で大ジャンプできるようになったカマラ。これで人生は全て理想通りにいくはずが、力をコントロールできずにいる彼女の前に、次々と壁が立ちはだかる。
そもそも、カマラはなぜ、強大な力を手に入れることができたのか? そこには、彼女の曾祖母にまでさかのぼる家族のルーツが大きく関係している。第4話で腕輪の力によって、カマラが時空を超えてやって来たのは、インド・パキスタンの分離独立時代。そこで彼女は、曾祖母の“愛の物語”を目の当たりにし、そこから脈々と受け継がれる絆を再確認するのだった。最終回(第6話)では、母からコスチュームを、父から名前を授けられ、ついに“ミズ・マーベル”としての一歩を踏み出したカマラ。そんな彼女を受け入れて、応援する家族の姿が、MCU作品としては新鮮。今夏公開される予定の「ザ・マーベルズ(原題)」での活躍にも期待だ。
主人公のスコット・ラングの歩みを振り返ると、第1作「アントマン」では、窃盗罪で服役し、刑務所から出所したばかりという設定。前科を理由にやっと見つけた仕事はクビになり、養育費が払えないため、最愛の娘にも会えずにいた。そして、ひょんなことがきっかけで、天才科学者のハンク・ピム(マイケル・ダグラス)と出会い、アントマンとして活躍することを決意。スコットの背中を押したのは、「最後のチャンスだ。娘のために人生をやり直せ」というハンクの言葉だった。続く「アントマン&ワスプ」でも大活躍だったスコットだったが、サノス(ジョシュ・ブローリン)の暴挙によって、量子世界に5年間も閉じ込められてしまった。
そして最新作「アントマン&ワスプ クアントマニア」では、成長した愛娘キャシーが、量子世界に信号を送る装置を開発するほどの天才ティーンとして登場。スコットやホープ・ヴァン・ダイン/ワスプ(エバンジェリン・リリー)とともに、最凶の敵カーン(ジョナサン・メジャース)との戦いに挑む。時間をつかさどるカーンは、これまでの刑期や、量子世界で過ごした5年間など、本来ならキャシーと過ごすはずだった“失われた時間”を与えるとスコットに提案。娘を救うには世界を犠牲にせざるをえないという究極の選択を突きつける。ハンクとホープ、そしてジャネット(ミシェル・ファイファー)の家族の絆にも注目したい。
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