ミニオン初登場の「怪盗グルーの月泥棒」 グルーとミニオンのデザイン誕生秘話&お勧めのシリーズ視聴順
2023年2月17日 21:05
「怪盗グルーの月泥棒」が、2月17日午後9時から「金曜ロードショー」で放送されます。
同作は、人気キャラクターのミニオンが初めて登場した記念すべきシリーズ第1作です。作品を見たことがない方も、テレビCMやイルミネーション作品のロゴ、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのアトラクションなどで一度はミニオンのキュートな姿を見たことがあると思います。
「金曜ロードショー」での放送を機会にシリーズを初めて見る方に向けて、シリーズ全体の解説とお勧めのシリーズ視聴順、そして「怪盗グルー」シリーズのアートディレクションを務めたエリック・ギロンの仕事を紹介しながらグルーやミニオンのデザインがどのようにつくられていったのかをご紹介します。
郊外のさびれた家に暮らす意地悪な怪盗グルーは、あらゆる兵器を使って自分の邪魔になる者を排除してきた。そんなグルーが、仲間のミニオンたちとともに月を盗もうと企む。ところが孤児院育ちで元気いっぱいの幼い三姉妹に出会い、“未来のパパ”と勘違いされてしまったことでグルーの人生は大きく変化していく。
グルー:笑福亭鶴瓶
ベクター:山寺宏一
ネファリオ博士:伊井篤史
グルーのママ:京田尚子
ミスター・パーキンス:内海賢二
ミス・ハティ:安達忍
マーゴ:須藤祐実
イディス:矢島晶子
アグネス:芦田愛菜
「怪盗グルーの月泥棒 3D」(10)
「怪盗グルーのミニオン危機一発」(13)
「ミニオンズ」(15)
「ミニオンズ アルバイト大作戦」(16)※「ペット」と同時上映された短編
「怪盗グルーのミニオン大脱走」(17)
「ミニオンのミニミニ脱走」(18)※「グリンチ」と同時上映された短編
「ミニオンのキャンプで爆笑大バトル」(19)※「ペット2」と同時上映された短編
「ミニオンズ フィーバー」(22)
ミニオンは「怪盗グルー」シリーズ(原題「Despicable Me」)のサブキャラクターとして登場しました。主人公はタイトルの通り、黒い衣装に身をつつんだ怪盗グルーです。
今回放送される「怪盗グルーの月泥棒」を皮切りに、来週2月24日の「金曜ロードショー」で放送される第2作「怪盗グルーのミニオン危機一発」ではグルーとタッグを組むヒロイン、第3作では「怪盗グルーのミニオン大脱走」ではグルーの双子の兄弟が登場し、一続きの物語になっています。
ミニオンの人気をうけて製作されたスピンアウトが「ミニオンズ」です。謎の多いミニオンたちの生態が明かされ、ミニオンがグルーと出会うまでの物語が描かれています。会話の内容がほとんど判別できないミニオンたちを主人公にしてどんな物語が展開されるのかも見どころです。
「ミニオンズ」に続くシリーズ最新作の「ミニオンズ フィーバー」では、悪党を目指す12歳の少年・グルーに出会った頃のミニオンたちが登場します。「怪盗グルーの月泥棒」で月を盗もうとするグルーのバックボーンなども描かれ、「月泥棒」の前日譚として楽しめる要素も盛りこまれています。ちなみに、「ミニオンズ」は1968年、「ミニオンズ フィーバー」は70年代が舞台で、それぞれの年代にあわせて選曲された音楽も魅力のひとつです。
また、各作品の映像ソフトにはミニオンが主人公の短編が収録されています。とにかくミニオンが見たいという方は、こちらもチェックしてみてください。
公開順に見てもまったく問題ありませんが、「金曜ロードショー」放送の「月泥棒」で初めてシリーズに触れた方は、一続きの物語になっている「怪盗グルー」シリーズの第2作「ミニオン危機一発」、第3作「ミニオン大脱走」を見てから、スピンアウト作の「ミニオンズ」「ミニオンズ フィーバー」を見るのがお勧めです。
「怪盗グルー」シリーズを制作するアニメスタジオ・イルミネーションは、「ペット」「SING シング」などの人気シリーズで知られ、4月28日には任天堂の人気ゲームをアニメ化する「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」の公開をひかえています。
スタジオジブリのロゴに「となりのトトロ」のトトロが描かれているように、イルミネーション作品の冒頭にはロゴと一緒にミニオンが登場し、作品によってはミニオンが歌ったり面白い動きをしたり、ユニークな登場の仕方をしています。
イルミネーション作品の大きな魅力のひとつが、秀逸なキャラクターデザインです。キャッチ―でかわいらしく、ひと目で性格まで伝わってくるキャラクターたちは、「怪盗グルー」シリーズでアートディレクションを務めたフランス出身のエリック・ギロンが監督らスタッフとともにつくられました。
イルミネーションCEOのクリス・メレダンドリは、書籍「ミニオンたちの世界 エリック・ギロンによるイルミネーションアニメのキャラクター創造の秘密」の序文で、「エリック・ギロンは、たった1枚の絵で映画の特徴ばかりか、その心や魂までも表現できる並外れた技量を持っている」と最大限の賛辞を贈っています。
同書にはグルーやミリオンが現在のデザインにいたるまでの変遷が、途中経過のデザインとともに掲載されています。
グルーは初期の頃、サンタクロースと企業のCEOの中間的なキャラから“邪悪なサンタ”のイメージで描かれていました。ところが、グルーの相棒の助手として考えられていたカイルというキャラクターのほうが観客に親近感をわかせることができるのではというスタッフの声で、本来助手だったキャラクターがグルーのデザインの原型となりました。ちなみに、カイルという名前はグルーの飼い犬に転用されています。
ミニオンのデザインは、ギロンと監督らが数えきれないほどの検討を繰り返した結果、生まれました。グルーが“邪悪なサンタ”として考えられていた頃、その手下としてオーバーオール姿の小柄な作業員が“サンタの小妖精”として考案されました。映画の製作が進むにつれ、それがロボットへと変化し、さまざまなパターンを模索するなかで、すっきりした楕円形の体型と黄色いボディへのデザインにまとまっていきました。最終的に、目の数、体型、髪型を少し変えて個性がつけられ、世界中で愛されるミニオンが誕生しました。
「ミニオンたちの世界 エリック・ギロンによるイルミネーションアニメのキャラクター創造の秘密」(著:ベン・クロール、クリス・メレダンドリ、訳:富永晶子/DU BOOKS刊)
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