【2月9日はトム・ヒドルストンの誕生日】マーベルきっての愛すべき“悪童”ロキの歩みを振り返る
2023年2月9日 09:00
本日2月9日は、イギリス出身の俳優トム・ヒドルストンの42歳の誕生日。大学在学中から舞台やテレビドラマに出演し、王立演劇学校(RADA)で演技を学び、2007年に映画デビューを飾ったヒドルストンは、ドラマで共演していたケネス・ブラナーが監督した「マイティ・ソー」に大抜てき。悪役ロキ役で世界的に大ブレイクし、日本では“トムヒ”の愛称でファンに親しまれています。そんな彼が演じる「マーベル・シネマティック・ユニバース」(MCU)きっての愛すべき“悪童”ロキの歩みを、ディズニープラス配信作品で振り返ります。
ロキは、「アベンジャーズ」の一員・雷神ソー(クリス・ヘムズワース)の父であるアスガルドの王オーディン(アンソニー・ホプキンス)の養子で、ソーとは血のつながらない兄弟関係。気高い兄に対する嫉妬心で、持ち前の“いたずら心”が邪悪な感情に変化してしまい、常にソーの行いを邪魔しようと画策している。天邪鬼(あまのじゃく)な“こじらせ系”ヴィランである。
変幻自在に他人に化け、巧みな話術で人の心を操るという能力が異彩を放つが、プライドも高く、未熟ゆえ失敗することもしばしば。ときにはソーと共闘し、絆を深める場面もあり、憎めない存在として人気を博している。そもそも、「アベンジャーズ」結成のきっかけとなっただけに、MCUの歴史においても最重要人物なのだ。
ロキにとって、記念すべき映画デビュー作。古代の戦争を再燃させてしまったソーは、父オーディンの怒りを買い、人間界に追放されてしまう。一方、長年にわたりソーの影に隠れる存在だったロキは、オーディンと血のつながりがなく、自分の父が氷の巨人の王ラウフェイだと知ると、兄への嫉妬心で暴走。オーディンから王座を奪って権力を握り、アスガルドを支配しようとする。ロキを阻止しようと、地球にいるソーは戦いに身を投じる。
ソーへの復讐心を燃やし、強大なチタウリの軍を率いて地球に攻めてくるロキ。四次元キューブを追って地球に現れるが、ヒーローたちに身柄を拘束されてしまう。これにはロキの思惑があり、洗脳中のホークアイ(ジェレミー・レナー)から、ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)の弱みを聞き出し、精神的に追いつめようとしていた。しかし、ここではブラック・ウィドウが一枚上手で、逆に地球侵略の作戦を話すように誘導されてしまった。
父オーディンでさえかなわない新たな敵の出現に、ソーが愛する人たちと宇宙を守るために手を組んだのは、なんとロキ! 敵に追いつめられたソーを、ロキが身を挺して助けて、相打ちになってしまう感動シーンに観客も号泣……と思いきや、最後の最後にやっぱり予想を裏切る展開があるのが、ロキらしい。また、母フリッガ(レネ・ルッソ)の死を知らされ、荒れてしまう姿には、思わずギャップ萌えしたファンも多いはず。「アベンジャーズ」の“誰か”に変身する様子も必見だ。
強大な敵ヘラ(ケイト・ブランシェット)に立ち向かうため、ソーは盟友ハルク(マーク・ラファロ)、ワケありの女戦士ヴァルキリー(テッサ・トンプソン)とともにチームを結成。さらにヴァルキリーの“プレゼント”としてロキも合流する。ソー&ロキの共闘シーンでは、幼い頃の兄弟関係が垣間見え、ほほ笑ましい。クライマックスには、目立ちたがり精神を発揮したド派手な登場で、アスガルドに帰還する姿も。ロキは、いままで裏切り続けてきた故郷を守ろうと敵に立ち向かったのだ。
宇宙最強の敵サノス(ジョシュ・ブローリン)が、6つ全てを集めれば、一瞬で全宇宙の生命を半減させてしまう「インフィニティ・ストーン」を狙い、地球に襲来。「アベンジャーズ」は、全滅の危機に陥る激しい戦いを強いられる。「マイティ・ソー バトルロイヤル」の直後からスタートする本作で、ロキはソーを助けるため、サノスに四次元キューブを差し出す。これはサノスを欺く作戦だったが、奏功せず。圧倒的パワーを誇るサノスが、ロキの命を奪うという衝撃展開で幕を開けた。
インフィニティ・ストーンを6つ全て集めたサノスによって、人類の半分が消し去られてしまった地球。残された「アベンジャーズ」の面々は、わずかな希望と最強の絆を武器に、最後にして最大の逆襲に乗り出す。ストーン奪還のカギは、タイムトラベルにあり。過去に戻ったヒーローたちが落とした四次元キューブを、ロキはどさくさ紛れにゲットし、そのままどこかに姿を消してしまった。果たしてどこに? その謎が、ドラマシリーズ「ロキ」で解き明かされる。
過去の世界で四次元キューブを手に消え去ったロキは、見知らぬ地で目を覚まし、「世界の時間を監視する」という謎の組織「TVA」の男に拘束されてしまう。時空を歪めた罪に問われたロキは、自由の身になるために、自分が改編してしまった現実を元通りに、世界の時間を修復しなければならない。
マーベル・スタジオ制作のディズニープラス向けドラマシリーズとしては、初めてシーズン2の始動が決定した「ロキ」。待望の新章は、2023年に配信開始予定だ。シーズン1の最終回には、「アントマン&ワスプ クアントマニア」(2月17日公開)のヴィランであるカーン(ジョナサン・メジャース)が、変異体“在り続ける者”として登場し、大きな注目を集めている。
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