「エブエブ」奇怪なマルチバースの世界を一挙公開 湯浅政明、今敏、宮崎駿……日本のカルチャーから多大な影響
2023年1月31日 18:00
第95回アカデミー賞に最多ノミネーションを果たした「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(略称:エブエブ)の新場面写真が、このほど披露された。あわせて、監督コンビの「ダニエルズ」(ダニエル・シャイナート&ダニエル・クワン)のコメントも到着した。
本作の世界累計興収は1億ドルを突破しており、「A24」史上最大のヒットを記録。ミシェル・ヨーが主演を務め、「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」「グーニーズ」で当時一世を風びし、今作で20年ぶりのハリウッド復帰を果たしたキー・ホイ・クァンが共演している。第80回ゴールデン・グローブ賞では、最優秀主演女優賞(ミュージカル・コメディー部門)と最優秀助演男優賞を獲得。第95回アカデミー賞では、作品賞を含む10部門11ノミネートとなっている。
破産寸前のコインランドリーを経営する中国系アメリカ人のエブリン(ミシェル・ヨー)。国税庁の監査官(ジェイミー・リー・カーティス)に厳しい追及を受ける彼女は、突然、気の弱い夫・ウェイモンド(キー・ホイ・クァン)といくつもの並行世界(マルチバース)にトリップ。「全宇宙に悪が蔓延っている。止められるのは君しかいない」と告げられ、マルチバースに蔓延る悪と戦うべく立ち上がる。
新場面写真は、マルチバースに迷い込み、割れた鏡に映るように“別次元の自分”を垣間見たことで混乱するエブリンだけでなく、小指で筋トレに励むカンフーの達人、なぜか肩車ダッシュをされるシェフの姿など、奇天烈なマルチバースの世界に存在する“エヴリン”の姿もとらえている。
さらに、エヴリンに立ちはだかるヴィランの姿も判明。飛びヒザ蹴りで襲い掛かるディアドラ(ジェイミー・リー・カーティス)、ド派手なファッションに身を包み、全宇宙をブッ壊そうと目論む実の娘・ジョイ(ステファニー・スー)の姿が確認でき、さらに敵か味方か判別不能な謎の白い軍団も……予測不能なマルチバースバトルを予感させるカットばかりだ。
「スイス・アーミー・マン」に続き、本作でも“異次元の才能”を発揮した「ダニエルズ」。「時々、ボクらの映画は独創的ですごく奇妙なオリジナル作品だと言われると、『アニメを見たことがありますか』と思わず聞いてしまいます。『マインド・ゲーム』(湯浅政明監督)や『パプリカ』(今敏監督)、『もののけ姫』(宮崎駿監督)まで、日本のアニメ作品などあらゆるものからインスピレーションを受けてこの映画を作ったので、日本の皆さんにはぜひ楽しんでもらいたいと思っています」と日本カルチャーから多大な影響を受けていたことを明かしている。
「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」は、3月3日からTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。
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