デビューから42年、アイドルから国民的俳優となったソフィー・マルソー 新作での演技に注目
2022年12月12日 13:00

フランスの名匠フランソワ・オゾンの新作で、第74回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に正式出品された「すべてうまくいきますように」から、主演を務めるソフィー・マルソーの場面写真が披露された。80年代の日本でトップアイドル級の人気を誇ったマルソーは、56歳となった現在、フランスの国民的俳優として活躍している。

80年代の日本は、マルソーだけでなく、テイタム・オニール、ブルック・シールズ、フィービー・ケイツなど、海外タレントが人気だった。ここで少し歴史を振り返ると、ニールは「ペーパー・ムーン」(73)で史上最年少となるアカデミー賞助演女優賞受賞し、「がんばれ!ベアーズ」(76)のピッチャー役で人気が爆発。その後、人気テニスプレイヤーのジョン・マッケンローとの結婚・離婚など、数々のゴシップでも話題となった。
シールズは「青い珊瑚礁」(80)と「エンドレス・ラブ」(81)のヒットで一躍スターになり、日本でも化粧品のCMにも起用された。ケイツは「初体験 リッジモント・ハイ」(82)への出演で人気を博し、「グレムリン」(84)などの話題作にも恵まれた。日本では某英語教材にオーソン・ウェルズと共に出演し、カルト的な人気も誇っている。
そして、マルソーは「ラ・ブーム」(80)と「ラ・ブーム2」(82)によって日本で人気が爆発。その後、「ブレイブハート」(95)や、「007 ワールド・イズ・ノット・イナフ」(99)などのハリウッド大作にも出演。現在に至るまで、精力的に俳優活動を続けている。ちなみに、ソフィー・マルソーは芸名で、「パントマイムの神様」のマルセル・マルソーからとったと言われている。


2022年には「永遠女優 甦る青春のアイドルたち」と銘打ち、マルソーらの過去作の特集上映が行われたほか、12月23日からは「ラ・ブーム」「ラ・ブーム2」の40周年記念デジタル・リマスター版の上映(予告編:https://youtu.be/BJGvJBfXJ6s)が予定されているなど、今、80年代アイドル映画が再び注目されている。

マルソーがオゾン監督と初タッグを組んだ「すべてうまくいきますように」では、安楽死を望む父に戸惑い、葛藤しながらも、真正面から向き合おうとするエマニュエルを自然体に表現。1980年のデビューから42年が経った今、「ラ・ブーム」「ラ・ブーム2」での演技と比較してみるのも面白いかもしれない。
「すべてうまくいきますように」は、2023年2月3日から東京のヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマほかで公開。
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