天童よしみ&クリス・ハートが“お風呂デュエット”! 「湯道」で銀幕デビュー&予告完成
2022年12月7日 05:00
生田斗真の主演映画「湯道」に、天童よしみとクリス・ハートが出演し、銀幕デビューを飾ることがわかった。ふたりは劇中で、名曲「上を向いて歩こう」の“お風呂デュエット”を披露。あわせて、豪華キャスト勢ぞろいの予告編(https://youtu.be/YAxVcFrZ3ts)もお披露目された。
「おくりびと」の脚本や、ご当地キャラクター「くまモン」の生みの親として知られる小山薫堂が2015年に提唱し、日本の文化「お風呂」について精神や様式を突きつめる新たな道「湯道」。小山は約7年の構想を経て、完全オリジナル脚本を執筆し、「湯道」を題材に、さまざまな人間模様を描く映画を作り上げた。生田は、実家の銭湯「まるきん温泉」から飛び出すも、うだつが上がらず舞い戻ってきた三浦史朗、濱田岳がそんな兄と犬猿の仲である弟・悟朗、橋本環奈が「まるきん温泉」で働く、常連客からも愛される看板娘・秋山いづみを演じる。
さらに、銭湯に通う一癖も二癖もある常連客として、戸田恵子、寺島進、厚切りジェイソン、浅野和之、笹野高史、吉行和子、ウエンツ瑛士、朝日奈央、吉田鋼太郎、夏木マリ、柄本明が共演。湯の道に魅せられた人々が集う、もうひとつの舞台「湯道会館」に連なる面々を、小日向文世、角野卓造、生見愛瑠、窪田正孝が演じ、ほか梶原善、大水洋介、森カンナ、堀内敬子、藤田朋子、秋山ゆずき、おかやまはじめ、酒井敏也らも顔をそろえた。「HERO」「マスカレード」シリーズを手がける鈴木雅之監督がメガホンをとる。
開店直後の「まるきん温泉」へ一番乗りし、誰もいないお風呂で思い切り歌うことが大好きな常連客・小林良子に扮するのは、22年に歌手生活50周年を迎えた国民的演歌歌手・天童。「最初にお話をいただいた時は、“え!嬉しい!”というのが率直な感想でした」と、普段のステージ衣装からは打って変わり、カラフルなジャージ姿で映画初出演に挑んだ。銭湯の湯舟に浸かりながら、「けんかをやめて」「オンリーユー」などを歌唱する。
ハートは、刑務所に服役中の受刑者で、出所後のお風呂とコーヒー牛乳を夢見る青年・竜太役。本作で、映画初出演にして初演技を果たした。クランクイン前から、何カ月も竜太になりきることを意識していたといい、「音楽とは違うリズムでパフォーマンスができ、一生忘れられない素晴らしい経験になりました」と述懐。「上を向いて歩こう」をデュエットしたふたりは、「クリスさんとは、以前からご一緒したいと思っていたので、今回念願かなって初めてコラボができました」(天童)、「この映画にとって特別な瞬間を一緒に作れたと感じています」(ハート)と、コメントを寄せた。
お風呂が沸いたときの“あの音楽”から始まる予告編には、悟朗といづみの前に、銭湯を畳もうとする史朗がやってくる、波乱の展開がおさめられている。豪華キャスト扮する一癖も二癖もある客が、“お風呂のマイルール”とともに続々登場。しかし、軽快な音楽から一転、爆発音が起こり、史朗といづみが駆けつけると、燃え盛る炎のなかで横たわる悟朗の姿が。常連客の堀井(笹野)は、「当たり前の幸せってさ、失って初めて気付くんだよね」と呟く。終盤には、湯に漬かる猿と「風呂、最高~!」の声が切り取られ、入浴意欲が高まる映像に仕上がった。
「湯道」は、23年2月23日に公開される。新キャスト、小山、プロデューサーを務めた若松央樹のコメント(全文)は、以下の通り。
今回、映画に初めて出演させていただいたのですが、最初にお話をいただいた時は、“え!嬉しい!”というのが率直な感想でした。参加させて頂き、とても感謝しています。撮影現場は、監督さんはじめスタッフの皆さん、共演者の皆さんがひとつになって、一つのものを創り上げていて、大変感動しました。
お風呂での歌唱シーンは、歌手・天童よしみとしても大胆に挑みました。浴室は声がよく響きますし、服を脱いで自然体にもなって、とても心地よく歌えました。クリス・ハートさんはハートのある発声法と魅力的なボイスで、以前からご一緒したいと思っていたのですが、今回念願かなって初めてコラボができました。クリスさんとのハーモニーには、是非ご期待いただきたいです。
今作は、人生について考えさせられつつもファンタジックな所もあって、不思議なぬくもりのある作品です。こういう映画は今まで見たことがない気がします。是非、劇場で、やさしさに触れ、ホロっと涙し、心を温めていただけると嬉しいです。
初めて映画に出演しました。音楽とは違うリズムでパフォーマンスができ、一生忘れられない素晴らしい経験になりました。何カ月も竜太という役のことを考えていたので、撮影が終わるのがとても寂しかったです。今回、新しいことにチャレンジでき、ステージでパフォーマンスする上でも力になる気がしています。また機会があれば、お芝居をやりたいですね。
裸での歌唱は、今までにない体験でした(笑)。天童さんとは男湯と女湯で距離が離れていましたが、目の前で一緒に歌っているような感覚で歌うことができ、この映画にとって特別な瞬間を一緒に作れたと感じています。
銭湯や温泉、お風呂の文化はアメリカにはないですし、日本の大切な文化だと思います。日本の素晴らしさ、人と人を繋ぐ思い出の場所で描かれるストーリーが、いろんな人へ届くことを願っています。皆さんに早くご覧いただき、楽しんでほしいです。
お風呂における浴室の天然エコーは、歌い手にとって最高のステージだと思います。
その天然エコーでプロのシンガーが歌うと、どこまで感動できるんだろう……そんな発想から二人のシーンをつくりました。
二人のシーンを見ると、きっと誰もがお風呂でお気に入りの歌を口ずさみたくなるはずです。
脚本の打ち合わせ時から、お風呂で歌う登場人物には、とにかくハッとするような歌の上手さがあったらといいなと思っていました。
そう言う意味では歌の上手な俳優さんというより、最初から「歌手」の方に当たろうと思っていました。
そして役柄や映画の世界観から、親しみやすさがあって庶民的なイメージもあるという意味で、真っ先に天童さんにオファーいたしました。
さらに、そのデュエットの相手として、歌のジャンルも違った方が、驚きやどんなハーモニーになるのか、自分でも楽しみだと思い、クリスさんにオファーしました。
お二人とも映画出演は初めてとのことでしたが、あれだけの経験と表現力のあるお二方ですので、演技も素晴らしかったです。
女湯男湯の壁をはさんだデュエットを聞いた時には、感動で涙が溢れました。是非その歌声と二人のストーリーに注目して見ていただければと思います。
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