横浜流星が現代の若者が抱える闇を体現 藤井道人監督作「ヴィレッジ」“霧”がテーマのティザービジュアル披露
2022年11月22日 12:00
本作は、「村」という閉ざされた世界に現代社会の闇を投影したサスペンス・エンタテインメント。環境問題、限界集落に若者の貧困、広がり続ける格差社会と、道を誤ったら這い上がる事が困難な社会構造の歪みといった、現代日本が抱える闇をあぶり出す。「新聞記者」「ヤクザと家族 The Family」「空白」などの話題作を世に送り出してきた映画会社スターサンズの河村光庸プロデューサーが企画し、藤井監督がオリジナル脚本を手掛けた。横浜が主演を務め、黒木華、一ノ瀬ワタル、奥平大兼、作間龍斗(「HiHi Jets」/ジャニーズJr.)、杉本哲太 西田尚美、中村獅童、古田新太らが共演する。
物語の舞台は、夜霧が幻想的な、とある日本の集落・霞門村(かもんむら)。横浜が演じる優は、村の伝統として受け継がれてきた神秘的な「薪能」を見たことによって、能に魅せられ「能教室」に通うほどになっていたが、ゴミの最終処理場の建設を巡って起きたある事件によって、人生が大きく狂っていく。助けを求めることができる人は誰一人おらず、母親は現実に耐えかねて酒とギャンブルに溺れ、優は村中から蔑まれながらも母親が作った借金を返すためだけに生きる日々。幻想的な夜霧が漂う美しい村で、ひときわ異彩を放つ巨大なゴミの最終処理場で働くも、そこでも仲間内からいじめの標的にされてしまう。
ティザービジュアルで描かれたのは、逃げることも、助けを求めることもできず、閉ざされた「村」でたったひとり生きることを余儀なくされた優の姿。うつむき加減でおぼろげに前を見つめる彼の表情からは、絶望の日々と、耐え難い苦悩、そして行き場のない心の底からの怒りが伝わってくる。ビジュアルには、劇中で重要なテーマを担う「能」の演目・邯鄲(かんたん)から用いた「やがて、夢から醒める」というコピーが添えられ、優が現実という悪夢から目覚めたとき、そこに待ち受けるのは希望か絶望か、本編への期待が高まる。
「新聞記者」「ヤクザと家族 The Family」「余命10年」など藤井監督の作品は、毎回ビジュアルテーマが掲げられ、本作は“霧”がテーマとなっている。藤井監督は、「能との出会いもあり、今回は輪郭がくっきりしたものにしたくなかったんです」と語り、「(村というタイトルではあるけど)村ってこういうもんだよねという風に定義したくなく、あいまいなコミュニティで、本当のことをわかってない。結局のところみんなおぼろなんだというところを、今回は一貫して描きたかったので、この作品では霧を意識しました」と明かしている。
なお、11月22日の夜、映画公式、横浜、藤井監督のSNSアカウントでは、アザーデザインとなるビジュアルを披露する予定だ。
「ヴィレッジ」は、2023年公開。
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