ペネロペ・クルスが明かす、巨匠との現場 夫婦共演についても語る「たまになら」
2022年11月3日 15:00
ペドロ・アルモドバル監督最新作「パラレル・マザーズ」が本日11月3日から公開を迎え、主演を務めるペネロペ・クルスのインタビューと特写が披露された。
本作は、偶然同じ日に母となった主人公ジャニス(ペネロペ・クルス)と17歳のアナ(ミレナ・スミット)が辿る数奇な運命と不思議な絆を描いたヒューマン・ドラマ。「オール・アバウト・マイ・マザー」「トーク・トゥ・ハー」「ペイン・アンド・グローリー」のアルモドバル監督が、年を重ねるごとに重要となっていったテーマ「スペイン内戦」も、監督らしいアプローチで人生のドラマの中に織り込んでいる。
冒頭の出産シーンについて、クルスは「ペドロ(・アルモドバル監督)とはこのシーンについてもたくさん話し合いました。彼は出産経験がないので、私たち全員や周りの出産経験のある女性たちに質問をしていたんです。どんなことが起こりうるのか、どんな問題が考えられるか、すべてを知ろうとしていました。出産に伴う陣痛は数分おきに起こっているときはともかく、いきむ時期が近づくにつれて、次から次へと起こってくるんです。ですから、それについては何度もペドロと話し合いました」と明かす。
出産のシーンでは自身の経験を思い出したそうで、「小さな赤ちゃんの顔を見たとき、その瞬間に私自身が経験したすべての感情、つまり子どもの誕生のときの感情がよみがえりました」と母親としての一面を覗かせる。「出会ったばかりとは思えません。妊娠中の9カ月間を経て、ずっと一緒にいるような、自分の一部であるような気がするんです。だからあのシーンで一番感動したのは、本物の赤ん坊を私の上に乗せたときね。その赤ちゃんはとてもかわいかったんです」と語る。
実生活では2010年に俳優のハビエル・バルデムと結婚し、11年に第一子、13年に第二子を出産している。知り合ったのは若い頃だといい、クルスは「私が17歳、彼が21歳のとき。映画『ハモンハモン』で知り合ったので、もう30年前ということになりますね。長い(笑)」。これまでに4作品で共演しているが、再共演の可能性を尋ねられるとこう切り返した。
「彼(ハビエル)はとても素晴らしい俳優だと思います。彼と一緒に仕事をするのは大好きです。でも、毎年やりたいと思いません。つまり“たまに”なら(共演してもいい)ですね。ベストな作品があり、ベストなタイミングであれば共演するつもりです。でも、常に一緒にやることを見つけようとは思っていません。ある意味、関係を守ろうとする自然な反応なのだと思います」。
「パラレル・マザーズ」は本日11月3日から公開中。なお、同日からアルモドバル監督の短編「ヒューマン・ボイス」も公開されている。
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