石川慶監督が平野啓一郎原作「ある男」を映画化した理由は?
2022年11月2日 19:30

妻夫木聡が主演を務める「ある男」の会見が11月1日、東京・日本外国特派員協会で行われ、原作者の平野啓一郎氏、メガホンをとった石川慶監督が登壇した。
本作は、弁護士の城戸(妻夫木)が、かつての依頼者である里枝(安藤サクラ)から亡くなった夫・大祐(窪田正孝)の身元調査という奇妙な相談を受けたことで、彼の正体に迫っていくさまを描く。
石川監督は、ほぼ同年代だという平野氏の作品をデビュー時から読んできたそうで、「映画を作る時は、長い時間をかけて取り組むことになるので、ただ面白いだけではなく、数年かけて取り組めるテーマがあるのかどうかをいつも重要視しています。平野さんの作品はとても大きい存在だったので、なかなか手を出せずにいたのですが、『ある男』に関しては、この構造の話であれば、自分の手で映画化できるのではないかと思った作品でした。まず、ミステリーとして純粋に面白かったです」と明かす。
(C)2022「ある男」製作委員会さらに、石川監督は「また、私は『砂の器』や『天国と地獄』など、社会問題をしっかりと扱いつつ、エンターテインメントとして成り立っていた往年の日本映画が好きでしたし、映画化するにあたって、原作が良く知られていることも、日本ではとても大事なことなので、この両方を兼ね備えた稀有な原作だと思いました」と、映画化した理由を説明する。
平野氏は「原作に対して、映画化のオファーがいくつかあったのですが、その中で石川監督が手掛けてくださることがとても魅力的で、監督がこの作品を手がけてくれたことを非常に幸福に思っています」と、映画化に満足していることを明かした。
「ある男」は11月18日から公開。
(C)2022「ある男」製作委員会
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