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田中圭、“もう一度会いたい人”は犬好きだった「母ちゃん」

2022年8月20日 16:24

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舞台挨拶を盛り上げた俳優犬ベックを囲む田中圭(右)と池田エライザ
舞台挨拶を盛り上げた俳優犬ベックを囲む田中圭(右)と池田エライザ

田中圭が8月20日、東京・丸の内TOEIで行われた映画「ハウ」の公開記念舞台挨拶に出席。劇中で相棒のハウを演じた俳優犬・ベックと一緒に、会場後方の扉から客席を通って登場し、会場を沸かせた。“もう一度会いたい人”は「母ちゃん」だという田中は、この日の舞台挨拶について「(母も)見たかっただろうな」としみじみと語っていた。

ジョゼと虎と魚たち」「のぼうの城」の犬童一心監督がメガホンをとり、婚約者にあっさりフラれ、人生最悪の時を迎えて途方に暮れる気弱な青年・民夫(田中)と、ワンと鳴けない保護犬ハウとの絆を描く本作。原作・脚本は、「ナミヤ雑貨店の奇蹟」「余命1ヶ月の花嫁」などで知られる脚本家の斉藤ひろしが務めた。この日は、池田エライザ、モトーラ世理奈、長澤樹宮本信子、犬童監督も出席した。

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ベックと登壇した田中は、「初日を迎えてテンションが高いのか、すごく飛び跳ねていました。早くみんなの前に立たせろという感じで」と開始前の様子を紹介し、「でも(扉が)開いた瞬間、堂々と歩く。さすがや、コイツ」と楽しそうに話していた。

登壇陣も観客も、ベックの愛らしい姿にメロメロとなったこの日。心を動かされたシーンに話が及ぶと、田中は「ハウが民夫に会いに行くために、一生懸命、ものすごい大冒険をする。そこだけでもう、キュンキュンする」と説明。池田も「たくさんの人に出会っていく中で、ふとハウがひとりになっているシーンがあって。その後ろ姿の哀愁に、胸がグーッとなる」と明かしつつ、「どういう人生を積んだら、あの背中になれるんだろうか」と目尻を下げていた。

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また、ハウが大好きな民夫に”もう一度会いたい”という気持ちを胸に、青森から横浜までを駆け抜けるストーリーにちなみ、それぞれが”もう一度会いたい人”について発表する場面も。田中は「母ちゃん」と書いたフリップを掲げ、「もう今は会えないんですが、そういえばむちゃくちゃ犬好きだったなと思って。たまに、ワンちゃんが散歩していて『かわいいね』と寄っていく時に、『飼い主じゃないですよね?』と思うくらい、かわいがる人がいるじゃないですか。そういうタイプだったんですよ」とにっこり。「自分がこの場に立って、ベックと一緒に舞台挨拶をしているのを見たかっただろうなと思う」と心を込めた。

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「山崎努さん」と回答した犬童監督は、「『犬の映画を撮る』と言ったら、山崎さんが犬に関する本を読んできてくれた。映画に出ていないんですけどね(笑)。するとある日、その本を読んだ山崎さんが『犬童。犬にとって、散歩は散歩じゃねえぞ。生きがいだぞ』と言ってくれた。それは、ちゃんと犬側からの視点で見ないといけないということ。本作にハウ側から人間を見るカットがいっぱいあるのは、その言葉が残っているから」と感謝しながら、「最近お会いしていないので、ぜひこの映画も観てもらいたい」と願っていた。

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