岡田准一、こん身の主演作「ヘルドッグス」は「挑戦的で挑発的」 撮影現場では“鬼軍曹”の一面も
2022年8月16日 19:47

岡田准一が8月16日、都内で行われた主演作「ヘルドッグス」の完成披露イベントに出席した。深町秋生の小説「ヘルドッグス 地獄の犬たち」を映画化。ヤクザ組織に潜入する“闇に墜ちた”元警官を演じ「挑戦的で挑発的」だと、こん身の主演作をアピールし、「男同士がどこか触れちゃいけない場所を触れ合っているような、つながりを感じる映画。愛ですね、テーマは」と熱弁していた。
完成披露イベントには岡田をはじめ、共演する坂口健太郎、松岡茉優、MIYAVI、北村一輝、大竹しのぶ、原田眞人監督が出席。トラウマを抱え、復讐のみに生きてきた元警官・兼高昭吾(岡田)は、警察組織のデータ解析によって相性98%と診断されたサイコパスなヤクザ・室岡秀喜(坂口)とバディを組むよう仕向けられ、関東最大のヤクザ「東鞘会(とうしょうかい)」への潜入と組織の若きトップ・十朱が持つ秘密ファイルの奪取を命じられる。
岡田と原田監督のタッグは、「関ヶ原」「燃えよ剣」に続き3度目。岡田は「今の僕で、こういう作品をやろうと言ってくださった。僕の新しい人生の1ページを踏ませてもらえると感じた」と全幅の信頼を寄せ、「監督はジャパニーズ・ノワールを意識し、これまでのヤクザ映画とは違う、『ヤクザ映画をセクシーに撮りあげる』ことを目指していたので、自分自身もセクシーって何だろうと考えた」と役作りを回想。「アクションの構築もやらせていただいた」と語ると、原田監督は「今回も鬼軍曹的存在だった」と共演者を鍛え上げる岡田の様子を明かしていた。

坂口が演じるのは、死刑囚の息子という境遇ゆえに、ヤクザ組織内部でも手が付けられない制御不能な存在という役どころ。「岡田さんは、自分のシーンがない日でも、監督と一緒にモニターチェックしながら、『こうすれば、もっとキャラクターの強さや個性が見える』と教えてくださった」と“師匠”岡田に感謝の意。「(劇中同様に)兄貴と慕っていたので、『今のシーン、良かったよ』と言われると、グッときてしまう自分がいた。心強い存在でいてくれた」と熱い師弟関係を披露し、「すさまじいものができた。いろんな感情のエネルギーが爆発している」と作品に手応えを示した。
そんな“バディ”坂口について、岡田は「めちゃくちゃすてきなんですよ」と絶賛し、「わがままやっていいお芝居の脳、冷静でいなければいけないアクションの脳をバランスよく使って現場にいてくれた」と評していた。共演陣は「1秒も休ませてくれない映画。ジェットコースターのような激しさに、一緒に揺られてほしい」(松岡)、「世界に届けられる作品」(MIYAVI)、「僕の顔より濃い映画」(北村)、「久しぶりに映画らしい映画に参加できてうれしかった」(大竹)と作品が放つ“熱”に圧倒されていた。
「ヘルドッグス」は、9月16日に全国公開。PG12指定。
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