草なぎ剛が感動した「幻のラジオドラマ」音声を使用 「サバカン SABAKAN」380秒予告
2022年7月21日 12:00
「ミッドナイトスワン」を製作したCULENによる新作映画「サバカン SABAKAN」の新たな予告編(https://youtu.be/vu6TZR5UBFY)が披露された。映像は、タイトルの「サバ」にちなんだ380秒のロングバージョンとなっている。
本作は1986年の長崎を舞台に、イルカを見るために冒険に出ることになったふたりの少年の友情、それぞれの家族との愛情の日々を描く、ひと夏のみずみずしい青春映画。80年代という時代を通し、貧しさのなかにある人の温かさと優しさに触れながら、全ての大人たちの魂を揺さぶる物語を紡ぐ。
TBSドラマ「半沢直樹」(2020)など、主にテレビドラマや舞台の脚本・演出を手がけてきた金沢知樹が映画初監督を務め、萩森淳とともに完全オリジナル脚本を執筆。子役の番家一路が主演し、原田琥之佑(子役)、草なぎ剛、尾野真千子、竹原ピストル、貫地谷しほり、岩松了が出演している。
予告編では、5年前に収録を行ったものの、お披露目に至らなかった「幻のラジオドラマ」音声を使用して構成(一部再録)。この「幻のラジオドラマ」は、草なぎが感動のあまり声を震わせたものだ。劇判を務める大島ミチルの音楽もふんだんに使われている。
映像は、小説家・久田(草なぎ)がサバの缶詰を見つめ、ある忘れられない少年時代の思い出を小説に書いていくところから始まる。1986年。夫婦喧嘩は多いが、愛情深い父(竹原)と母(尾野)と弟(番家天嵩)と暮らす少年時代の久田(番家一路)は、斉藤由貴とキン消しが大好きな小学5年生だ。彼のクラスには貧しいためノートを買うことができず、いつも机に魚の絵を描いている変わった少年・竹本(原田)がいた。
ひょんなことから竹本の家を見に行くことになった同級生たちは、たどり着いた家を見てがく然とする。そこは、まるで廃墟のような家。指さしながら大笑いする同級生たちを横目に、久田は竹本の悔しそうな顔を見て、どこかさみしい気持ちになる。
夏休みのある日。久田の家を、竹本が突然訪ねてくる。竹本いわく、山を越えた海沿いの町にあるブーメラン島に「イルカが来た」という。「一緒にイルカを見に行こう」と誘われた久田は、不安と期待に胸を膨らませながら、イルカを探す旅に出ることを決意。小さな冒険がスタートするが、海を必死に泳いだり、ヤンキーに絡まれたりと波乱が待ち受けている。
「サバカン SABAKAN」は、8月19日に全国公開。