がん宣告を受けた男の「愛する人に伝える言葉」とは カトリーヌ・ドヌーブ×ブノワ・マジメル共演作、予告編
2022年7月15日 12:00

“フランスの至宝”カトリーヌ・ドヌーブと、本作で2022年のセザール賞最優秀主演男優賞を受賞したブノワ・マジメルが共演した「愛する人に伝える言葉」の予告編がお披露目。フリーアナウンサーの笠井信輔が、初の予告編ナレーションに挑んでいる。
「太陽のめざめ」で第68回カンヌ国際映画祭のオープニングを飾ったエマニュエル・ベルコ監督が、がんを宣告された男性とその母が、限られた時間のなかで“人生のデスクの整理”をしながら、穏やかに死と対峙していく過程を描く。マジメルが余命を告げられるバンジャマン、ドヌーブが母クリスタルを演じるほか、「モンテーニュ通りのカフェ」のセシル・ド・フランスが、バンジャマンを献身的に看病し愛情を寄せる看護婦、実際に現役の癌専門医であるガブリエル・サラが、主治医のドクター・エデに扮する。

バンジャマンは人生半ばですい臓がんを宣告され、クリスタルとともに、業界でも名医として知られるドクター・エデを訪れる。ふたりは彼に一縷の希望を託すが、エデは「ステージ4のすい臓がんは治せない」と率直に告げる。ショックのあまり自暴自棄になるバンジャマンに、エデは、病状の緩和により生活の質を維持する化学療法を提案し、「一緒に進みましょう」と励ます。エデの助けを借り、クリスタルは息子の最期を気丈に見守ることを心に決める。
予告編は、残された時間が「半年から1年」と告知され、悲しみに暮れるバンジャマンとクリスタルの姿で幕を開ける。絶望の淵に沈みながらも、エデの「心から消えないことは? 思い残すことが無いようにしよう」という言葉で、前を向こうとするバンジャマン。教師として、母の愛を受ける子どもとして、そして父として……バンジャマンが愛する人に向けた言葉が胸を打つ映像となった。

予告編のナレーションを務めた笠井は、「これは、末期がんを悲しむ映画ではありません。人生の終点までどう生きればいいのか? そして、どう見送ってあげればいいのかを優しく教えてくれるのです。がんサバイバーの私も希望と気づきを頂きました」と、コメントを寄せた。ベルコ監督が「この映画は人生の讃歌だ」と語る通り、本作では死を語ることで逆説的に生を描き、その尊さを見つめている。
「愛する人に伝える言葉」は10月7日に、東京の新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国公開。なおムビチケは、7月15日から発売される。
(C)Photo 2021 : Laurent CHAMPOUSSIN - LES FILMS DU KIOSQUE
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