【ネタバレ解説】「トップガン」続編がもっと面白くなる13の裏話
2022年6月7日 11:00
日本を含む世界中で特大ヒットを記録し、第95回アカデミー賞でも作品賞を含む6部門にノミネートされている「トップガン マーヴェリック」(トム・クルーズ主演/公開中)。
本作の記事を数多く掲載してきた映画.com編集部が、様々な取材情報を基に“「トップガン2」がもっと面白くなる13の裏話・製作秘話・トリビア”をまとめ、解説&考察しました。
キャストやあらすじはもちろん、空撮やオープニングシーンの秘話、ペニー・ベンジャミンとの関係やアイスマン登場の裏側などなど……これを読めば、何度でも「トップガン マーヴェリック」が観たくなる!
主人公は、伝説的なパイロットとして名を轟かせるマーヴェリック(トム・クルーズ)。かつて、相棒であり親友でもあったグース(アンソニー・エドワーズ)を訓練中の事故で亡くし、「自分のせいだ」と悔やみ一時は絶望のどん底に沈んだが、復活を遂げ現在まで数々の功績を上げてきた。
そんなマーヴェリックが、ある任務の教官に着任する。それは、「確実に死人が出る」と言われるほど超危険なミッションへ出撃する若者たち12人(“トップガン”を卒業したエリート)を訓練し、戦場に送り出すこと。そのなかにはグースの息子であるルースター(マイルズ・テラー)も名を連ねていた。ルースターはマーヴェリックを恨み、彼と対峙するが……。
監督:ジョセフ・コジンスキー
製作:ジェリー・ブラッカイマー、トム・クルーズ、クリストファー・マッカリー、デビッド・エリソン
脚本:アーレン・クルーガー、エリック・ウォーレン・シンガー、クリストファー・マッカリー
音楽:ハロルド・フォルターメイヤー、ハンス・ジマー、ローン・バルフェ
主題歌:レディー・ガガ
主なキャスト:トム・クルーズ(マーヴェリック役)、マイルズ・テラー(ルースター役)、ジェニファー・コネリー(ペニー・ベンジャミン役)、ジョン・ハム(サイクロン役)、グレン・パウエル(ハングマン役)、ルイス・プルマン(ボブ役)、チャールズ・パーネル(ウォーロック役)、バシール・サラディン(ホンドー役)、モニカ・バルバロ(フェニックス役)、ジェイ・エリス(ペイバック役)、ダニー・ラミレス(ファンボーイ役)、グレッグ・ターザン・デイビス(コヨーテ役)、エド・ハリス、バル・キルマー(アイスマン役)、リリアナ・ウレイ(アメリア役)、アンソニー・エドワーズ(グース役)、メグ・ライアン(キャロル役)
劇中の戦闘機シーンを観て、「すごいCGだ」と思った人は少なくないはず。しかしこれら、戦闘機は“すべて本物”だというから驚きだ。
製作も務める主演トム・クルーズは、舞台裏をこう語る。「何十年もの間、人々は続編を望んでいた。そして僕が最初からスタジオに言っていたのは、『もし僕がこの映画で人々を楽しませるなら、全てを実際に撮影する。僕はあの F/A-18に乗る。(中略)何年も前からCGIで撮れないのか、と言われ続けてきたが、僕はいつも『ダメだ、それは体験じゃない』と答えてきた」
企画スタート時、クルーズは同じく製作のジェリー・ブラッカイマー(「アルマゲドン」「パイレーツ・オブ・カリビアン」など)とともに、実際に海軍へ足を運んだという。交渉のテーブルについたのは、アメリカ太平洋艦隊海軍航空部隊司令官でエアボスのデウォルフ・H・ミラー副将軍。クルーズたちは必死に映画の構想を売り込んだ。
クルーズ「ストーリーを説明し、『実際に実写で撮影する。俳優を雇い、訓練する。そうじゃなきゃやらない』と彼(ミラー副将軍)に言った。『乗り気じゃないことも理解できる。でも僕にはこの方法しかないんだ』とも。そして海軍は言った。『我々はできる。君らを空へ連れて行こう』」
こうして海軍協力の下、本物の戦闘機を使用した空撮が可能となった。ちなみに今作の航空アクション・コーディネーターは、これまでマーベル映画で空中シーンを担当してきたケビン・ラローサが務めている。
キャストも本物の戦闘機に乗り込み、マッハで飛行する機内で演技をこなしている。ゆえにルースター役のマイルズ・テラーら若手キャスト陣は、5カ月にも及ぶ過酷な訓練を経て、撮影に臨んでいる。
クルーズはこう語る。「僕らが成し遂げたかったのは、これまで誰も見たことのない ようなものだった。だから本物のF/A-18で飛行しながら演技ができるよう、俳優たちを訓練したんだ。そのために世界最高峰の戦闘機パイロットを米海軍から呼んだ。パイロットと俳優たちが一丸となって取り組まなければならなかった」
ユニークなのは、出演時の条件提示だ。この映画での仕事内容に関して、若手キャストたちはあらかじめ忠告を受けていた。「典型的な演技の仕事ではない。時速600マイル(約965km)で飛ぶ戦闘機に乗り、強力な重力加速度にさらされるということに抵抗はないか」という、通常はあり得ない文面が含まれていたのだ。
これを受け入れたキャストたちは、クルーズらが設計した訓練プログラムに取り組んだ。飛行に慣れるためにインストラクターを雇い、次に飛び方を学び、そして耐G(重力加速度の単位)を引き上げられるようにする。「チームのみんなが実際のF/A-18に乗り込んで、気絶しないようにすることも必要だったんだ」と、クルーズは言う。映画撮影なのか、それとも本物の戦闘訓練なのか……?
飛行訓練の内容もまた面白い。というのも、クルーズがトレーニング・プログラムを作成し、若いキャストへそれぞれの毎日の目標を書く。キャストたちは毎日、その日の様子を細かく用紙に記入し提出する。なんとクルーズは、忙しい合間を縫い、全ての用紙を熟読していたという。
若手陣は「あのトム・クルーズが毎日用紙を読んでいるわけない」と思っていたが、実際に読んでいたためひどく驚いたそうだ。ボブ役のルイス・プルマンは、「彼は毎日、僕のトレーニングに個人的なフィードバックを与えてくれた」と目を丸くしながら訓練の日々を振り返っている。
何故そこまでしたか? クルーズは一言「なぜなら、最終的には彼らをF/A-18に乗せなければならないことがわかっていたから」。
撮影をできるだけ実際の戦闘機と乗員で行うこと、ゆえに俳優たちを実際に訓練することを決断した背景には“Gフォース”があった。簡単にいえば、マッハでかっ飛ぶ戦闘機での人体に対するGフォースの影響を、CGなどで再現せず“本物”で撮りきろうとしたのである。
俳優たちは本作で7.5Gから8Gにさらされている。そうなると視界は閉ざされ、内臓は押しつぶされ、血液は脚に向かって流れ、顔面は歪む。そんなGの本物の力を観客に見てもらい、体験してもらう。そのことがほかにはない特別な映画体験をもたらすと、クルーズたちは考えた。
ゆえに、飛行しているかのように見せかけたり、CGで人為的に再現するという選択肢はなかった。本物の凄みが損なわれるからだ。ボブ役のプルマンはF/A-18で飛ぶ感覚を「ロケットの上に座っているような、ドラゴンに縛り付けられているような感覚」と説明している。
クルーズは前作「トップガン」でも実際にF-14戦闘機に登場しているが、当時は十分に“本物”の映像を創出できなかったことを悔いていたようだ。
コジンスキー監督「『トップガン』ではトムはF-14のコックピットに放り込まれただけだった。今回、彼は俳優たちに当時の彼以上の準備をさせ、特に我々が望むような形で成功させたかったのだと思う。今、飛行機にはより多くのテクノロジーが搭載されているが、この映画でも前作同様、機械ではなくパイロットに重点が置かれている。これは戦闘機の映画ではなく、戦闘機パイロットの映画なんだ」
本作は観客が実際にコックピット内にいるような感覚や、戦闘機を操縦するスリルをリアルに味わえるのも特徴。迫力の映像はコックピット内でIMAXカメラ6台を同時に回す、という前代未聞の手法でもたらされた。
さらにコックピット用、戦闘機の空撮用、そして地上用と数十台のカメラが用意されており、時には「27台ものカメラを同時に作動させた日もあった」とのこと。
コジンスキー監督は、スカイアクションシーンのリアルさにこだわり過ぎたため、逆に支障が出たことを告白している。「何カ月も何カ月も空撮を行った。実際『ロード・オブ・ザ・リング』3部作の全フッテージくらい撮影した。(空中と地上あわせて)トータルで800時間を超えていると思う」。
ちなみに「1日12時間から14時間の撮影のうち、本編に使ったのは30秒程度だった」とも。14時間の映像が30秒に。800時間が約2時間半に。取捨選択の苦労を考えるだけで発狂しそうだ。本作が、いかに労作であるかがよくわかる。
本編の戦闘機内のシーンでは、若手キャストたちの迫真の演技が収められているが、撮影では独特のプレッシャーがかかっていたという。前代未聞の撮影に、意外な裏話がふたつあった。
まずひとつに、自分が操縦しているわけではない(実際に操縦しているようにしか見えないが)ため、キャストたちは機内で次に起こることの準備に精神と体力をすり減らしたそうだ。
プロデューサーも兼ねたトム・クルーズは言う。「車で言えば、レースカーの助手席に座っているようなものだ。ドライバーは、ほんの一瞬でも、曲がるタイミングがわかっている。自分の運転中は、予測することができるんだ。だから曲がる瞬間とそれにかかるGに備えられる」。
しかしキャストは、やはり一瞬、反応が遅れる。準備が足りなければGをまともに受け、即失神だ。これでは映画撮影どころではない。どんなことが起きてもGに耐えられるような肉体と精神が必要であり、だからこそ長期間の訓練が必須だったのである。
もうひとつは、戦闘機はそう何度も飛ばすことができないという点だ。
「飛行機に乗っているとき、俳優たちはショットを撮らなければならない。カメラが回っていなかったり、メイクが上手くいってなかったり、セリフが言えなかったりすることはあり得ない。必ず成功させなければならない」(クルーズ)
コックピット内はカメラクルーが搭乗できないため、役者自身にカメラを操作させたという。クルーズは「俳優たちには照明や撮影、編集について教えなければならなかった。カメラのオンとオフの仕方、アングルやレンズの違いなどもね。ジェットに乗る時間は限られていた。2、30分の飛行でも、必要な映像をきちんと収める必要があったんだ」と話している。
この映画が完成していることの異常性が、改めて痛感できるエピソードだ。
子どもの頃から、パイロットか俳優になりたかったというトム・クルーズ。前作「トップガン」でその両方の夢を叶え、数々のアクション映画に主演してきたが、今作「トップガン マーヴェリック」ではこれまでの俳優人生で最も多い飛行スタントに挑んだそうだ。
驚くべきは、劇中に登場するP-51(戦闘機)は、クルーズの私物だということ。
「P-51は実は僕が所有する戦闘機なんだ。だから自分で操縦したし、空での戦闘シーンは前回よりずっと多かったけれど、すごく楽しかった。飛行機のスタントは、これまで自分が訓練を重ねてきたことだからね」
本編開始直後、前作ファンを狂喜させるオープニングシーンがやってきた。現代に前作「トップガン」の伝説的オープニングとほぼ同じ映像を創出し、さらに主題歌「デンジャー・ゾーン」を鳴り響かせたのには、深い理由があった。
クルーズは、あらゆるシーンで観客との対話を重視したと話したうえで、こんなことを口にしている。「作品には懐かしさは出したいと思っていたし、映画の始まり方は明確に決まっていた。その理由は、冒頭で観客に『安全だから大丈夫。心配はいらない。長らく待たせたから、今こそ見せるよ。さあどうぞ』と伝えたかった」
一方で、オープニングは別パターンも存在していた模様。編集を担当したエディ・ハミルトン(「キングスマン」シリーズ)が証言している。
「編集作業中のある時、フライトデッキで幕を開ける代わりに、主甲板の下のデッキにひとり佇み、海を見つめるマーヴェリックの姿から映画をスタートするという案が持ち上がりました。彼はそこで海に向かい、『なあグース、おまえならどうする?』と呟くのですが、オープニングには暗すぎるし、観客も回想シーンなのか何なのかわからず混乱するだろう。ということで、最終的にはボツになりました」
もしも別バージョンのオープニングだったとしたら……と想像しながら、再度鑑賞すると面白いかもしれない。
「作品には懐かしさは出したいと思っていた」と言うが、一方で懐かしさは、時に厄介でもあったようだ。
スタジオも観客も続編への期待は大きかったが、トム・クルーズたちは企画当初から「観客の体験を、前作から進化させる」必要性を肝に銘じていた。
「懐かしさやマーヴェリックらしさが必要だ。けれど、マーヴェリックも年を取っている。観客に続編を提示したいが、進化させる必要があった」(クルーズ)
世界屈指の映画人が結集した今作でさえ、製作の日々では、毎日「映画とはこうあるべきという考えを手放していった」という。
クルーズは、「手放した細かなものがたくさんあった。必要と思ったものを省いていき、新しく付け足したものもあった」と語り、「ひとつのアイデアに固執してはダメだった」という“レザージャケット”のエピソードを明かした。
「当初、脚本には僕が一作目と同じレザージャケットを着ているシーンがあった。それではダメだと思ったので、(脚本のクリストファー・)マッカリーを呼び、『確かにこのシーンには懐かしさが必要だと思う。しかし本質的な取り入れ方がわからない。ジャケットを前作から引き継いでもいいと思う。が、このシーンではない』といった。すると彼が『ではジャケットはやめよう』と言ったので、僕は『でもジャケットは着なければならないだろ?』と。『別の方法を探そう』と言ってくれた」
なお、製作のジェリー・ブラッカイマーの信念は、「良いシリーズ作品は、過去と同じくらい未来にも目を向けていなくてはならない」。
今作のヒロインとも言えるペニー・ベンジャミン。海軍基地にほど近い海岸でバーを経営するシングルマザーだが、実は前作「トップガン」にも登場していた。
「トップガン」本編では、グースの妻キャロル(メグ・ライアン)が、マーヴェリックに「あなたペニー・ベンジャミンにすごかったんですって? みんな聞いた ほかの子のことも全部聞いている」と発言。あくまでも名前だけの登場だったのが、続編ではメインキャラクターへ。ファンはニヤリとする粋な仕掛けだ。
今作でペニーを演じたのは、「ビューティフル・マインド」でアカデミー賞助演女優賞に輝いたジェニファー・コネリー。「トップガン マーヴェリック」の監督ジョセフ・コジンスキーとは、「オンリー・ザ・ブレイブ」でもタッグを組んでいる。
コネリーはペニーの人柄について、こう説明している。
「エリート船乗りでもある彼女は、レースと美を愛しているけれど、地域社会と家族に安らぎを見出しているの。ペニーとマーヴェリックは若いころに短い恋愛をしたことがあり、なんとか関係が再燃したこともある。いつも円満に終わるけれど、何度も別れを経験しているから、彼女はもう二度と巻き込まれまいと決意している。一方で、初めて二人が、ついにお互いの人生に適したタイミングで再び現れたのではないか、と感じているの」
前作「トップガン」では、訓練生は男性で構成されていた。しかし今作ではフェニックス(モニカ・バルバロが演じた)という女性が印象的な活躍を果たしており、まさに“時代の流れ”を感じさせる。
というのも、1980年代半ばには女性の戦闘機パイロットはおらず(あるいは戦闘参加を禁止されていた)、80年代後半から90年代前半にかけて状況が変わったからだ。監督のジョセフ・コジンスキーは、「この映画でそれを反映させる事は、僕ら全員とって重要なことだった」とも明かしている。
1993年にアメリカ軍は女性パイロットの戦闘禁止を撤廃。女性も、男性と同じように空母を離着陸できるようになったのだ。なお、パイロットたちの話によると「そもそも男性と女性の区別がないほうがいい。女性パイロットという呼び方ではなく、単にパイロットでいい」のだそう。
ちなみに、海軍においてコールサインの由来は様々だが、苗字をもじったものや、自分自身に起こったことがベースの場合もある。フェニックスの由来はというと、モニカ・バルバロが共演者たちと徹夜で遊び回った後、朝は時間通りに仕事現場に訪れた、というエピソードが基になっているそうだ。
バルバロ「灰のなかから立ち上がる、という意味が込められているの」
前作でマーヴェリックのライバルだったアイスマンが再登場。バル・キルマーが続投したが、彼は2017年に喉頭がんで闘病していることを公表しており、以前のような発声が困難となっていた。
しかしトム・クルーズが出演を強く望み、キルマー自身も同様に出演を熱望したこともあり、アイスマンも喉にがんを患っている設定に変更。マーヴェリックとの会話は、主にテキストを通じて行われている。
クルーズはこう振り返る。「僕はこの映画で、マーヴェリックとアイスマンの関係性を発展させたかった。そしてもう一度、バルと仕事することがとても特別だった。彼と一緒に座っているだけで胸がいっぱいだった」
キルマー「ほとんどのテイク後に、(クルーズと)僕らは子どものように笑い合ったよ。僕らは何年も会っていなかったから、あっという間に時間を取り戻せたことは驚きだった。そして僕らのキャラクターが友人同士になれたという幸福感もあってか、僕らはとにかく活気に満ちていた。トムは人のそういう気持ちを引き出してくれるんだ」
キルマーは発声が困難な状態だが、それでもアイスマンは、劇中で二言ほど肉声を発する。米フォーチュン誌によれば、この声は米ソナンティック社の人工知能が、キルマーの音声モデルをもとに生成したものだという。
キルマーも「忠実で馴染みのある声で語る機会を与えられたのは、最高の贈り物」と、そのクオリティを絶賛している。
新型コロナウイルスの蔓延という未曾有の危機に見舞われながら、約36年の時を経た続編としてついに公開された「トップガン マーヴェリック」。
これから先、さらなる続編があるだろうか? それとも今回で最後なのだろうか? 本編のセリフのなかに、そのヒントが隠されている。
マーヴェリックが滑走路で飛行機を走らせようと操縦席に座り、“誰も成し遂げたことのない挑戦”に乗り出そうとしている場面だ。マーヴェリックは「さあ行くぞ 最後のフライトだ」と飛行機にささやく。
シリーズの今後を暗示しているようなセリフだが、このことについて質問されると、トム・クルーズは笑いながらこう答えた。
「『最後のフライト』がどういう意味かって? 僕からの明言は避ける。観る人それぞれが解釈すればいい。そうあるべきだと思うよ」
公開から世界中で話題をさらった今作なだけに、多くのファンが内容への議論を繰り返し、その結果、まさかの“解釈”も多数生まれた。なかでも注目されたのは、“マーヴェリックが実は死亡している”という説だ。
物語冒頭で、超音速機「ダークスター」のテスト飛行の様子が描かれる。マッハ10を超えたあと同機は空中分解するものの、マーヴェリックは無事帰還し、その後「トップガン」教官職を命じられるという筋書きだ。
ファンの解釈では、ここからが独特。実は空中分解の時点でマーヴェリックが死亡しており、その後の活躍は、死亡したマーヴェリックが見た夢である……こんな考察がネットで話題を集めていたのだった。
これを検証すべく、米ハリウッド・レポーターがジョセフ・コジンスキー監督を直撃。同作が8月23日(現地時間)からアメリカでデジタル配信されることを受けて行った取材で、この説について質問すると、コジンスキー監督は意外にも「その解釈を気に入っています」と返答した。
さて、あなたはどう思うだろうか?
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