黒い体液を吐く娘、壁に頭を打ちつける男、絶叫する祈祷師…「哭声 コクソン」國村隼がナレーションを務める「女神の継承」予告
2022年6月6日 17:00

「チェイサー(2008)」「哭声 コクソン」のナ・ホンジンが原案・プロデュースを担う衝撃作「女神の継承」の予告編とポスターがお披露目された。予告編では、先祖代々続く祈祷師の一族に生まれた娘ミンのおぞましい“異変”を活写。「哭声」に出演した國村隼が、ナレーションを務めている。
「女神の継承」の企画はナ・ホンジン監督が「哭声」の続編として、同作に登場する祈祷師・イルグァン(ファン・ジョンミン)の物語を思いついたことからスタート。その構想はタイの祈祷師をモチーフに本作へと受け継がれ、“「哭声」のアナザーバージョン”ともいえる物語が完成した。ハリウッドリメイクされた「心霊写真」、タイの歴代興行収入第1位となった「愛しのゴースト」を手がけたバンジョン・ピサンタナクーンが監督を務めた。
舞台は、タイ東北部のイサーン地方。山奥の小さな村で暮らす、若く美しい女性ミン(ナリルヤ・グルモンコルペチ)は、原因不明の体調不良に見舞われ、まるで人格が変わったように凶暴な言動を繰り返すようになった。途方に暮れた母親は、祈祷師である妹のニム(サワニー・ウトーンマ)に助けを求める。もしやミンは一族の新たな後継者として選ばれて憑依され、その影響でもがき苦しんでいるのではないか――。やがてニムはミンを救うために祈祷を行うが、彼女に取り憑いている何者かの正体は、ニムの想像を遥かに超えるほど強大だった。
予告編には、祈祷師の一族に生まれるも呪術を信じないミンに異変が起こり、周囲の人々が理解不能な現象に成す術なく飲み込まれていく戦慄の過程が映し出されている。助けを求めるように涙目だったミンは、邪悪さを帯びた形容しがたい表情へと変わり、黒い体液を吐き、ついには何かが乗り移ったかのような状態に。さらに、闇夜で行われる謎の儀式、壁に頭を打ちつけ続ける男、絶叫する祈祷師ニム、暗闇に引きずりこまれる人、血まみれの祭壇など、恐ろしいカットがノンストップで続く。最後は、監視カメラのような映像に映り込む“何か”も確認できる。

恐怖を倍増させるナレーションを担当した國村は、「哭声」で正体不明のよそ者を演じ、韓国のアカデミー賞といわれる第37回青龍映画賞で2冠(男優助演賞、人気スター賞)を獲得した。本作に寄せて、國村は「韓国の地にまつわる『哭声 コクソン』と、今回タイが舞台の『女神の継承』。この二作品によって『土地にまつわる力』というものは、たとえそれを人間が信じても否定してもその理性を軽々と越えて、だれもその力から逃れる事など出来ない。これがアジアの人々の、人と自然が対峙する世界観なのだと知らされることになる」と語った。
ポスターには、真っ白な背景に、祈祷師一族はじめ村の人々が祀り崇める女神の像に不気味な蔦が絡みつく、異様な光景が切り取られている。「祈りの先に 救いはあるのか。」というコピーが、恐怖をあおるビジュアルとなった。
「女神の継承」は、7月29日から全国で公開。R18+指定。
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