巨匠フェルナンド・トルエバが描く公衆衛生専門家の波乱の人生「あなたと過ごした日に」7月公開
2022年5月11日 17:00
公衆衛生専門家エクトル・アバド・ゴメス博士の半生を息子の視点で描いた映画「El olvido que seremos(原題)」が、「あなたと過ごした日に」の邦題で、7月20日から公開されることが決定。あわせて、日本版ポスタービジュアルと予告編、場面写真が披露された。
アバド・ゴメス博士は、手洗いの大切さを説き、貧しい地域の子どもたちのために「Future of Children(子ども達の未来)」というプロジェクトを立ち上げた人物。公衆衛生に人生を捧げ、自由を信奉し平等な社会の実現を目指した。映画の原作は、作家であり息子のエクトル・アバド・ファシオリンセが息子の視点からつづった回想録。世界20カ国以上で愛され、ノーベル賞作家のマリオ・バルガス・リョサが「近年で最高の読書体験」と絶賛したベストセラー作品だ。
1970年代、麻薬カルテルが台頭するコロンビアのメデジン。父と同じ名を持つエクトルは、5姉妹に囲まれた唯一の男子として深い愛情を注がれて育つ。公衆衛生が専門の大学教授である父、エクトル・アバド・ゴメス博士の家庭は寛容と愛の心を育む教育により、活気と創造性に満ち溢れていた。そんな中、姉妹の一人が恐ろしい病魔に冒される。それをきっかけに、悲しみと怒りに突き動かされたアバド・ゴメス博士は、政治活動にのめり込んでいき、エクトルら家族の日常も次第に変化していく。
監督は、カルロス・サウラ、ペドロ・アルモドバルらと並ぶスペインが世界に誇る巨匠フェルナンド・トルエバ。「ベルエポック」ではアカデミー賞外国語映画賞に輝き、アニメーション映画「チコとリタ」ではアカデミー賞長編アニメーション作品賞にもノミネートされた。音楽は、セザール賞作曲賞を2回受賞しているポーランドの作曲家ズビグニエフ・プレイスネル。本作は、2020年アカデミー賞国際長編映画賞コロンビア代表作に選出。2020年・カンヌ国際映画祭正式出品、2021年・ゴヤ賞最優秀イベロアメリカ映画賞を受賞している。
不屈の医師であり良き父でもあったアバド・ゴメス博士を演じるのは、ハビエル・カマラ。ペドロ・アルモドバル作品「トーク・トゥ・ハー」で注目されたスペインを代表する名優だ。父を慕う少年時代の息子役に、新鋭ニコラス・レジェス・カノ。青年時代の息子役を、アピチャッポン・ウィーラセタクン監督作「MEMORIA メモリア」でティルダ・スウィントンと共演したフアン・パブロ・ウレゴが演じている。
「あなたと過ごした日に」は、7月20日から東京都写真美術館ホールほか全国順次公開。
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