J・ロシュフォール&C・カルディナーレ いぶし銀の魅力が光る「ふたりのアトリエ」予告
2013年9月9日 15:00
[映画.com ニュース] スペインのアカデミー賞に相当する第27回ゴヤ賞で13部門にノミネートされた映画「ふたりのアトリエ ある彫刻家とモデル」の予告編が公開、主演の仏名優ジャン・ロシュフォール(「髪結いの亭主」)とイタリアの大女優クラウディア・カルディナーレ(「山猫」)が夫婦役を演じ、いぶし銀の魅力を見せている。
ピカソ、ゴーギャン、マティスらと親交のあったフランスの彫刻家アリスティド・マイヨールにインスパイアされた作品で、生きる希望を失くしていた老彫刻家が、ひとりのスペイン娘との出会いによって創作意欲を取り戻し、苦悩しながらも芸術に取り組む姿と、ふたりの心の交流を描く。アカデミー賞外国語映画賞作「ベルエポック」のフェルナンド・トルエバ監督がメガホンをとり、ジャン=クロード・カリエールが共同脚本として参加している。
本作はスケッチの線や彫刻を引き立たせるためにモノクロームで撮影されており、予告編でも絵画的な光の捉え方が見て取れる。第二次世界大戦末期、美しい南欧の自然の中、彫刻家と美しい少女との間に流れる濃密な時間、レジスタンスの青年との出会いの場面などが切り取られている。
なお、カルディナーレは数10年ぶりに来日し今秋開催される大阪ヨーロッパ映画祭へ、トルエバ監督はラテンビート映画祭への参加が決定している。
「ふたりのアトリエ ある彫刻家とモデル」は2013年晩秋、Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開。