「カメラを止めるな!」フランス版リメイク邦題は「キャメラを止めるな!」 カンヌ映画祭オープニング作品に
2022年4月27日 18:00
2018年、監督もキャストは無名にもかかわらず、熱狂的な口コミで観客動員数220万人・興行収入31億円を突破し、社会現象を巻き起こした「カメラを止めるな!」を、第84回アカデミー賞5部門受賞作「アーティスト」のミシェル・アザナビシウス監督がリメイク。「キャメラを止めるな!」の邦題で、7月15日公開される。このほど、予告編、ポスター、場面写真がお披露目された。また、本作は、5月17日から開催される第75回カンヌ映画祭オープニング作品としてプレミア上映される。
主人公の映画監督役には、フランス屈指の人気俳優ロマン・デュリス(「真夜中のピアニスト」「タイピスト!」)、その妻役にベレニス・ベジョ(「アーティスト」「ある過去の行方」)。オスカー監督とフランス映画界を代表する名優がタッグを組み、さらに現代の映画音楽界を代表するアレクサンドル・デスプラが音楽を担当。B級感が愛された「カメ止め」オリジナルをリスペクトしながら、フランス的な洗練された笑いと最先端のアートをきかせた感動エンタテインメントに進化した。
予告編は、オリジナル版の冒頭と同じく、ゾンビ映画のクライマックスで監督が女優を罵倒するシーンから始まり、その後もオリジナル版と重なるようなシーンが続いたところで、まさかの大サプライズ。オリジナル版のプロデューサー役で強烈なインパクトを残した、竹原芳子の姿が映し出される。フランス版では、「カメ止め」の劇中劇が世界中で大ヒットしたという世界で、同じ設定で映画制作を依頼する。大阪弁の女性を前に、ロマン・デュリスは困惑。ラストでは、上田慎一郎監督が、「そうきたか! 新たなキャラ、新たなトラブル、新たな展開…。アツアツのリメイクに、本物の涙が溢れ出ました」と絶賛コメントを寄せている。
「山奥の廃墟でゾンビ映画の撮影が進められていたが、俳優たちの下手な演技にキレた監督が、本物のゾンビを召喚してクルーを襲わせ、超リアルな映像をモノにする!」という日本で大ヒットした映画のリメイクを30分間生放送、カメラ1台でワンカット撮影するよう依頼されたのは、フランスの監督。現場には、監督志望だが純粋すぎて空気の読めない彼の娘と、熱くなると現実とフィクションの区別がつかない妻も加わり大混乱。問題ばかりの製作チームは、全く話のかみ合わない日本人プロデューサーとのバトルを乗り越え、ラストシーンまで完走できるのか--。