【第94回アカデミー賞】監督賞は本命「パワー・オブ・ザ・ドッグ」ジェーン・カンピオン!
2022年3月28日 11:59

第94回アカデミー賞の授賞式が3月27日(現地時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、「パワー・オブ・ザ・ドッグ」のジェーン・カンピオンが監督賞に輝いた。女性が監督賞を受賞するのは、「ハート・ロッカー」(2009)のキャスリン・ビグロー監督、昨年の「ノマドランド」のクロエ・ジャオ監督に続き、3人目となる。なお、日本人としては3人目のノミネートを果たした「ドライブ・マイ・カー」の濱口竜介監督は受賞を逃した。
カンピオン監督とベネディクト・カンバーバッチがタッグを組んだNetflix映画「パワー・オブ・ザ・ドッグ」は、1920年代のアメリカ・モンタナ州を舞台に、無慈悲な牧場主と彼を取り巻く人々との緊迫した関係を描いた人間ドラマ。今回のアカデミー賞で作品賞を皮切りに監督賞、主演男優賞、助演男優賞(ジェシー・プレモンス、コディ・スミット=マクフィー)、助演女優賞といいう主要部門のほか、脚色賞、美術賞、撮影賞、編集賞、音響賞、作曲賞と、最多11部門12ノミネートを果たしていた。
プレゼンターを務めたケビン・コスナーから名を呼ばれたカンピオン監督は、「他の候補者の皆さんも素晴らしい仕事をされました」と他のノミニ―4人に敬意を表した。そして、「この賞は俳優の皆さんがこのストーリーに没入してくれたおかげです。誰もが果敢に挑んでくれました。そして、クルー全員がいつもそばにいて支えてくれました。素晴らしいチームの皆さん、本当にありがとう」とスタッフ、キャストに感謝をにじませた。
昨年の第78回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で、銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞し、第79回ゴールデングローブ賞では最優秀作品賞(ドラマ)、最優秀助演男優賞(スミット=マクフィー)、最優秀監督賞を獲得するなど、常に賞レースを牽引してきた。その後も3月の第27回放送映画批評家協会賞、第74回米監督組合(DGA)賞、第75回英国アカデミー賞でも監督賞に輝いており、アカデミー賞に大手をかけていた。
ニュージーランド出身のカンピオン監督は、80年代初頭から映画制作を始め、短編デビュー作「Peel」(82)でカンヌ国際映画祭の短編パルムドールを受賞。ジェラルド・リーと共同脚本を手がけた長編初監督作「スウィーティー」(89)でも国際的に高い評価を獲得し、続く「エンジェル・アット・マイ・テーブル」(90)でベネチア国際映画祭審査員特別グランプリを受賞。1台のピアノを中心に展開する三角関係を官能的に描いた「ピアノ・レッスン」(93)ではカンヌ国際映画祭パルムドールを女性の監督として初めて受賞する快挙を達成し、アカデミー賞脚本賞にも輝いた。
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