アカデミー賞脚本賞&国際長編映画賞ノミネートの異色作 邦題は「わたしは最悪。」に決定
2022年3月22日 12:00

第94回アカデミー賞で脚本賞、国際長編映画賞にノミネートされた「The Worst Person in the World」の邦題が、「わたしは最悪。」に決定し、新たな場面写真が披露された。
「母の残像」(2015)、「テルマ」(17)のヨアキム・トリアー監督の最新作。主演のレナーテ・レインスベが、第74回カンヌ国際映画祭で女優賞を獲得し、世界各国で19受賞、101ノミネート(3月15日時点)を果たしている。
アメリカ公開時には、4スクリーンという限定公開ながら好調なスタートとなり、2020~22年公開の外国語映画では「パラサイト 半地下の家族」「燃ゆる女の肖像」に続いてスクリーンアベレージ第3位を達成。映画批評サイト「Rotten Tomatoes」では99%フレッシュ(2月9日時点)となり、「鋭く痛烈!まさに傑作」(DEADLINE)、「世界最高の映画だ」(ポール・トーマス・アンダーソン監督)といった絶賛の声があがっている。

主人公のユリヤは、30歳という節目を迎えたが、人生どうにも方向性が定まらず、自分の才能をいくつも無駄にしてきた気がしている。魅力的だった年上の恋人アクセルはグラフィックノベル作家として成功し、しきりに身を固めたがっているが、意思表示されればされるほどユリヤは気乗りしない。ある夜、彼女は招待されていないパーティに紛れ込み、若くて魅力的なアイヴィンと出会う。ほどなくして、アクセルとは別れて新しい恋愛に身を投じ、人生の新たな展望を見出そうとするのだが……。

「どこかにきっと特別な自分がいる――」。思い描く理想の未来とシビアな現実との間で揺れ動きながらも、自分の気持ちに向き合い行動するユリヤとその周りの人たちを、時にロマンティックに、時に痛烈に、トリアー監督が圧倒的な共感性をもって、独創的な映像と音楽で描き出した。場面写真は、ユリヤがアクセルに隠れて別の男性と楽しむ様子、オフモードの姿、華やかなパーティでしっかり仕上げ、美しく湖畔で佇む様子などを切りとっている。
ユリヤを演じたレインスベは、ノルウェーの新星。奔放でありながらも、その年代特有の心の機微を、大胆かつ繊細な表現力で演じ切った。トリアー監督は、そんな彼女を「この映画を作るきっかけは、レナーテだった。彼女の舞台での演技に魅了され、主演を務めたことのなかった彼女のために脚本を書いた。主人公のキャラクター造形、複雑な心境を作っていくうえで、彼女に助けられたことが沢山ある。人間ドラマ、コメディなどたくみに演じられる素晴らしい才能を持っている、今一番の女優だと思う」と高く評価している。
「わたしは最悪。」は、7月1日からBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国順次公開。
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