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「オペレーション・ミンスミート」コリン・ファースのキャスティング裏話 監督「頭の中に滑り込んできた」

2022年2月16日 15:00

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ジョン・マッデン監督
ジョン・マッデン監督
(C)Haversack Films Limited 2021

英国王のスピーチ」「キングスマン」シリーズのコリン・ファースが主演を務める「オペレーション・ミンスミート ナチを欺いた死体」から、メガホンをとったジョン・マッデン監督のインタビュー映像が披露された。「恋におちたシェイクスピア」以来のタッグとなったファースのキャスティング理由について語っている。

1943年、第2次世界大戦下、何とかナチスを倒したいMI5は、高級将校に仕立て上げた死体にニセの機密文書を持たせ地中海に放出し、ヒトラーを騙すという奇策をチャーチル首相に提案する。この荒唐無稽な作戦「オペレーション・ミンスミート」はMI5の諜報員、ヨーロッパ各国の二重三重スパイたちを巻き込み、各国間の駆け引き、策略、罠、そして裏切り合戦へと発展していく。

驚きの実話を基にしたストーリーについて「あまりに綱渡りで、あまりに奇想天外で、どこをどう見てもうまくいきっこない。映画監督にとってこれほど魅力的なストーリーはない」と語るマッデン監督。

画像2(C)Haversack Films Limited 2021

本作のテーマについては、「根底にあるテーマは“ストーリー作り”だ。意識的にそうした」と明かしており、「(作戦)の立案にかかわった人間は皆が実質的な作家だし、実際に小説を出版した人もたくさんいる。“ストーリーを作って人に何かを信じ込ませる”これぞ私の仕事であり、まさに彼らがしたことだ」と、登場人物たちが作り上げたフィクションが歴史を変えていくプロセスにシンパシーを感じたという。

諜報員モンタギューを演じたファースのキャスティングについては、「コリンに合わせて役の年齢を上げた。正直に言えば、私の頭の中にコリンが滑り込んできたんだ。モンタギューは彼しかいないと感じた」とファースありきの映画であったことを明かす。

ストーリーのテーマを深く掘り下げ、ブレない映画作りを貫いてきたマッデン監督は、キャリア30年の中で監督作は11本と、同じキャリアを持つ監督たちに比べると本数は少ないように感じる。これは頻繁に作品を撮るのではなく、1つの題材にこだわりを持ち、じっくり時間をかけて向き合ってきた結果であり、本作も極上のエンタメスパイ映画に仕上がっている。

オペレーション・ミンスミート ナチを欺いた死体」は2月18日からTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開。

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