濱口竜介監督作「偶然と想像」ナント三大陸映画祭で快挙! グランプリ&観客賞を受賞
2021年11月29日 16:00

濱口竜介(「寝ても覚めても」「ドライブ・マイ・カー」)の最新作「偶然と想像」が、ナント三大陸映画祭のグランプリ(金の気球賞)と観客賞を獲得したことがわかった。
本作は、偶然と想像をテーマにした「魔法(よりもっと不確か)」「扉は開けたままで」「もう一度」の短編3話からなる、濱口監督初のオムニバス。「ハッピーアワー」などのプロデューサー・高田聡とともに企画を立ち上げ、2019年夏から約1年半をかけて製作。第71回ベルリン国際映画祭では審査員グランプリ(銀熊賞)を受賞。ハンガリーで開催された第17回CineFest ミシュコルツ国際映画祭では最高賞にあたるエメリック・プレスバーガー、第22回東京フィルメックスではオープニングを飾り、観客賞を獲得している。
(C)2021 NEOPA / Fictiveフランス西部の都市ナントにて1979年から開催されているナント三大陸映画は、アジア・アフリカ・ラテンアメリカの三大陸の作品を対象としており、フィリップ・ジャラドーとアラン・ジャラドー兄弟によって設立された。昨年は、想田和弘監督の最新作「精神0」がグランプリ(金の気球賞)を獲得していた。
(C)2021 NEOPA / Fictive授賞式は11月28日(日本時間:29日早朝)に行われ、濱口監督が現地入り。「本当に嬉しく思っています。6年前に(『ハッピーアワー』)で観客賞をいただいてその後(同作で)銀の気球賞をいただきました。今回は金の気球賞(グランプリ)をいただき、本当に嬉しく思っています。この映画祭が歴史の中でたくさんの映画作家を発見してきたことを理解しておりますので、受賞をとても嬉しく思います。審査員の皆様本当にありがとうございます、ナント映画祭が大好きです。『ハッピーアワー』でも助監督で参加いただいた高野(徹)さんも今日参加してくれており、撮影監督の飯岡(幸子)さん、プロデューサーの高田さんも『ハッピーアワー』から参加してくれていて、私たちチームにとって本当に嬉しいことです」と壇上で語った。
(C)2021 NEOPA / Fictive続けて、観客賞を受賞すると「驚いています、ありがとうございます」と濱口監督。「『ハッピーアワー』で観客賞をいただいた時も嬉しかったですが、今回も本当に嬉しく思っています。映画を作り始める時には自分自身にとって面白いものを作りたいと思っています。それが観客の皆さんにとっても面白くなるようにと願って作っているのですが、観客賞をいただけると、この映画を面白いと思ってくれる人は自分だけじゃないんだ、と孤独ではなくなるような気持ちを持ちます。ですので、この観客賞は本当に嬉しい賞です。自分の孤独な作業を観客に伝えてくれた役者たち、そしてその役者たちを支えてくれたスタッフ・プロデューサーに感謝したいと思います。本当にありがとうございます」と語っていた。
「偶然と想像」は、12月17日からBunkamuraル・シネマほかで全国公開。
(C)2021 NEOPA / Fictive
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