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「ロード・オブ・ザ・リング」ゴラムを作ったVFXスタジオ、ゲーム開発ソフトウェア企業に売却

2021年11月15日 11:00

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話題のメタバースに欠かせない存在になるかも?
話題のメタバースに欠かせない存在になるかも?
写真:Everett Collection/アフロ

巨匠ピーター・ジャクソンはこのほど、自身が設立、所有する視覚効果スタジオWetaデジタルのVFX技術部門を、3Dゲーム開発プラットフォームを提供するユニティ・ソフトウェアへ16億2500万ドルで売却した。米バラエティが報じた。

ニュージーランド・ウェリントンに拠点を置くWetaデジタルは、単一施設のVFXスタジオとしては世界最大規模を誇り、40カ国以上のアーティストが働いている。1993年にジャクソン監督が共同設立者として立ち上げ、「乙女の祈り」の特殊効果を手がけた後、ファンタジー超大作「ロード・オブ・ザ・リング」3部作のゴラムや、「猿の惑星」3部作のシーザーなど、モーションキャプチャ、パフォーマンスキャプチャの技術により名キャラクターを生み出した。「ロード・オブ・ザ・リング」3部作をはじめ、「キング・コング」「アバター」「ジャングル・ブック」で米アカデミー視覚効果賞に輝いた名門スタジオだ。

ジャクソン監督は、バラエティに対し「Wetaデジタルのツールは、我々の想像のなかにあった世界や生きものに命を吹き込み、無限の可能性をもたらしてくれた。ユニティとWetaデジタルが一緒になれば、どの業界のアーティストたちも、素晴らしくクリエイティブでパワフルなツールを活用できるようになる。意欲的なクリエイターにWetaデジタルの技術を提供することは、ゲームを変えることにほかならず、ユニティはまさにこのビジョンを実現するための会社だ」とコメントを寄せた。

今回のユニティによる買収により、ハリウッドのVFXアーティストたちが使用してきたWetaのテクノロジーが世界中のクリエイターにクラウド上で提供される。ユニティは、メタバースのための次世代リアルタイム3Dコンテンツを実現することができるとしている。価格設定などは後日発表される予定だ。

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