心もお腹も満たされる! 「花椒の味」「きのう何食べた?」など世界各国の“美味しい映画”
2021年11月3日 10:00

父親の死によって互いの存在を初めて知った3姉妹の交流と成長を描いた香港発の人間ドラマ「花椒(ホアジャオ)の味」が、11月5日から公開される。劇中で重要なアイテムとなる火鍋が登場する本作にちなみ、世界各国の美味しそうな料理を楽しめる作品を紹介する。

別々の土地で育った3姉妹は、父親の死でお互いの存在を初めて知り、出会う。父の火鍋店を継ぎ、秘伝のスープを再現する過程を通して、彼女たちは家族の温かさを知り、自分自身と向き合うことになる。

撮影にはプロの料理人を招き、毎回香ばしい麻辣スープを用意したそう。俳優たちが演技をしながら食べる、いわゆる「消え物」だが、見た目、香り、味のすべてにおいて妥協なしの火鍋が提供された。

よしながふみの人気漫画を西島秀俊と内野聖陽の主演でドラマ化して話題となった「きのう何食べた?」を、ドラマ版のキャスト&スタッフで映画化した劇場版。2LDKのアパートで同居する、料理上手で几帳面な倹約家の弁護士・筧史朗(通称シロさん/西島)と、その恋人で人当たりの良い美容師・矢吹賢二(通称ケンジ/内野)の毎日の食卓を通して、男ふたり暮らしのほろ苦くもあたたかい日々が描かれる。劇場版では、アクアパッツァ、肉団子、りんごのキャラメル煮など、“飯テロ”級の料理が登場する。

ドイツ映画「マーサの幸せレシピ」をキャサリン・ゼタ=ジョーンズ主演でリメイクしたロマンティック・コメディ。「シャイン」のスコット・ヒックス監督がメガホンを取る。マンハッタンにある高級レストランの料理長を務めるケイトは、突然の事故で姉を亡くし、9歳の姪ゾーイを引き取ることに。一方、職場には新進気鋭の料理人ニックが副料理長として加入する。完璧主義者のケイトは陽気な性格のニックに反感を募らせていくが……。
レストランならではの上質な料理の数々のほか、ニックが休憩中に作るトマトパスタも印象的。母を亡くし、食欲不振になっていたゾーイも頬張って食べるほど美味しそうで、ケイトとニックの距離が縮まるきっかけにもなっている。

「フランス最後の国父」と称されるフランソワ・ミッテラン大統領に仕えた、仏官邸史上唯一の女性料理人ダニエル・デルプエシュの実話をもとに、大統領のもとで働く女性シェフの奮闘を描くドラマ。
片田舎のレストランを経営しているオルタンス(カトリーヌ・フロ)は、ミッテラン大統領の指名によってエリゼ宮のプライベートルームに迎えられる。オルタンスは、規律に縛られた男社会の厨房で孤立しながらも、ひたすらに料理の味を追求。やがて、オルタンスの情熱が冷え切っていた厨房を刺激していく。監督は「恋愛小説ができるまで」のクリスチャン・バンサン。

自分の価値を認めてもらえない専業主婦が一念発起し、英語が苦手というコンプレックスを克服して誇りと自信を取り戻していく姿を描いたインド製ドラマ。
専業主婦のシャシは、2人の子どもと忙しいビジネスマンの夫サティシュのために尽くしてきたが、事あるごとに家族の中で自分だけ英語ができないことを夫や子どもたちにからかわれ、傷ついていた。ニューヨークに暮らす姉から姪の結婚式の手伝いを頼まれ、渡米したシャシは、「4週間で英語が話せる」という英会話学校を見つけ、姉にも内緒で英会話学校に通うことを決める。

お祝い事やヒンドゥー教の行事などに欠かせないインドの郷土菓子「ラドゥ」を作るシーンが登場し、鮮やかな黄色のラドゥを食べる人々の表情も見逃せない。

独創的な料理の数々で世界から注目を集めるデンマーク、コペンハーゲンの人気レストラン「NOMA(ノーマ)」のオーナーシェフ、レネ・レゼピを追ったドキュメンタリー。

英レストラン誌が選出する「世界ベストレストラン50」で3年連続1位に輝いたものの、2013年に第2位に転落した同店が、2014年に第1位に返り咲くまでの4年間に密着。オーナーシェフとしてのレゼピの葛藤をあぶり出していくとともに、北欧料理を世界に広めた彼ならではのオリジナリティや、現代のシェフのイメージそのものを変えたカリスマ性の秘密を探る。

ひょんなことから大人気フライドチキン店を経営することとなった麻薬捜査班の姿を、「王になった男」のリュ・スンリョン主演で描いたコメディ。国際犯罪組織の国内麻薬密搬入情報を入手した麻薬班のコ班長は、4人のチーム員たちとともに潜伏捜査を開始。24時間監視のため、犯罪組織のアジト前にあるチキン屋を買い取り、麻薬班メンバーによるチキン屋稼業をスタートさせるが、絶対味覚を持つ一人の刑事の隠れた才能により評判が広まり、チキン屋は大人気店となってしまう。

韓国には、日本のラーメン店の総数を超えるフライドチキン店があると言われており、チキンはまさに国民食とも言える重要な存在。韓国ではタレをたっぷりつけてチキンを食べるため、少々濃くなるのが一般的で、劇中に登場する「水原カルビソースチキン」は、メガホンをとったイ監督も「とにかく味が濃いな~」と感想を語っている。
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