ジャネール・モネイ、「アンテベラム」出演の決め手は「黒人女性への敬意」
2021年10月27日 10:00

「ゲット・アウト」(2017)、「アス」(19)のプロデューサー、ショーン・マッキトリックが手掛ける「アンテベラム」から、本作で映画初主演を飾ったジャネール・モネイのインタビュー映像が披露された。
公私共に順風満帆の日々を送っていた主人公ヴェロニカが、突如として奈落の底に突き落とされていく様を描きながら、外界と隔絶した極限状況下に囚われているエデンという女性をめぐるアナザーストーリーも描かれる。グラミー賞候補の常連シンガーであり、「ムーンライト」「ドリーム」などで知られるモネイが、恐怖のパラドックスからの脱出を図るヴェロニカとエデンをひとりで演じ分けた。

1985年生まれのモネイは、人気ヒップホップデュオ「OutKast」のビッグ・ボーイに見出され、2007年にソロ歌手としてデビューを果たす。デビューアルバム「Metropolis」からシングルカットされた「Many Moons」が高く評価され、第51回グラミー賞にノミネートされた。差別の犠牲となった黒人被害者の名前を連呼するプロテストソング「Hell You Talmbout」は、映画「アメリカン・ユートピア」内でデイビッド・バーンがカバーするなど、モネイの才能やメッセージは多くのアーティストたちを刺激している。
インタビュー映像では、本作の出演について「黒人女性への敬意こそが本作に出演する決め手だった。過去と今、そして未来を形作る女性たち。そして私の祖母や先祖の女性のような。この映画は重要なことを描いていると思う。過去が現在や未来に直接的にどう影響しているか」と明かす。

本作のテーマにも惹きつけられたそうで「人種差別や無意識の攻撃、白人至上主義など、特に私たちが生きる今の時代こそ、もっと光を当てることが重要だと思うの。有害な問題にね」と熱弁している。
「アンテベラム」は11月5日から公開、東京・TOHOシネマズシャンテのみ11月7日から公開。
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