第44回山路ふみ子映画賞に「すばらしき世界」、女優賞は「茜色に焼かれる」などの尾野真千子
2021年10月22日 10:00

2021年の映画賞の先陣を切る第44回山路ふみ子映画賞の各賞が10月22日、発表された。
作品賞に当たる山路ふみ子映画賞には、西川美和監督の「すばらしき世界」を選出。元服役囚が社会復帰する過程をドキュメンタリーで撮影していく人間ドラマで、現代の社会問題を絡めて描いた西川監督の演出力が評価された。

女優賞は「茜色に焼かれる」「明日の食卓」などの尾野真千子に決定。「茜色に焼かれる」ではさまざまな苦難に見舞われながらも子どもを守るために立ち向かっていくシングルマザーを、「明日の食卓」では壊れそうになる家庭を必死で立て直そうとする主婦と、タイプの異なる母親を演じ鮮烈な印象を残した。
新人女優賞は清原果耶。ヒロインを務めた「護られなかった者たちへ」をはじめ、「まともじゃないのは君も一緒」「砕け散るところを見せてあげる」など数多くの作品で好演し、将来性を感じさせた。
ほかに、在宅医療のひとつの在り方を提示した高橋伴明監督の「痛くない死に方」が福祉賞、横浜聡子監督が故郷の青森を舞台に津軽三味線とともに成長する少女を描いた「いとみち」が文化賞、女優の倍賞美津子が功労賞に選ばれた。
同賞は昨年、新型コロナウイルスの感染拡大により中止となり、2年ぶりの開催。対象は20年11月1日~今年10月31日に公開された作品。贈呈式は11月26日、東京・一ツ橋ホールで開催される。
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