「ファーゴ」と「バベル」を掛け合わせた作風 “偶然の連鎖”が導く「悪なき殺人」予告編
2021年9月17日 08:00

第32回東京国際映画祭のコンペティション部門で最優秀女優賞、観客賞を獲得したサスペンス「悪なき殺人」(映画祭上映時のタイトルは「動物だけが知っている」)の予告編とキービジュアルが披露された。映像では、5人の男女が思いもよらない形でつながっていき、“偶然の連鎖”が殺人事件を引き起こしていくさまが垣間見える。
物語の舞台は、フランスの山間の人里離れた町。吹雪の夜、ある女性が行方不明となる事件が発生した。この失踪事件を軸に5つのストーリーが紡がれ、フランスからアフリカにまたがる壮大なミステリーへと発展していく。米ハリウッド・レポーターは「『ファーゴ』と『バベル』を掛け合わせた作風」と、練り上げられた脚本を絶賛した。
予告編では、秘密を抱え、予期せぬ形で関わっていく男女が切り取られる。女性の失踪事件への関与を疑われた農夫ジョゼフ。彼と不倫関係にあるアリス。アリスの夫であり、ネットの出会い系サイトで不倫をしている様子のミシェル。「人間は偶然には勝てない」というテロップが、それぞれの運命が複雑に絡み合っていくことを予感させる。キービジュアルには、吹雪のなかで死体らしきものを背負う“ある男”の姿がおさめられている。
「イングロリアス・バスターズ」「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」のドゥニ・メノーシェが、ミシェル役で主演を務める。「パパは奮闘中!」「アンティークの祝祭」のロール・カラミーがアリス、「レ・ミゼラブル」「ウルフズ・コール」のダミアン・ボナールがジョゼフに扮した。ダンサーから役者に転身した経歴を持つ新星ナディア・テレスツィエンキービッツが、若い女性マリオンを演じ、東京国際映画祭で最優秀女優賞を受賞。「ハリー、見知らぬ友人」で第26回セザール賞の最優秀監督賞を獲得したドミニク・モルが監督を務めている。
「悪なき殺人」は、12月3日から東京・新宿武蔵野館ほか全国順次公開。12月4日から配信も予定されている。
(C)2019 Haut et Court - Razor Films Produktion - France 3 Cinema visa n° 150 076

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