ヒュー・ジャックマン、「レミニセンス」監督は「恐れ知らず」 信頼した瞬間を明かす
2021年9月14日 13:00
「ダークナイト」「インターステラー」の脚本を担当したジョナサン・ノーランが製作を務める「レミニセンス」が、9月17日から公開される。主演を務めるヒュー・ジャックマンがオンライン取材に応じ、役どころやメガホンをとったリサ・ジョイ監督とのエピソードを語った。
本作の舞台は、都市が海に沈み、水に支配された世界。人の記憶に潜入して事件を解決する「記憶潜入(レミニセンス)エージェント」のニック(ジャックマン)が、ある事件の鍵を握る失踪した女性メイ(レベッカ・ファーガソン)を探すため、多くの人々の記憶に潜入していくさまを描く。人気ドラマ「ウエストワールド」の脚本・製作総指揮で、ノーランの妻であるジョイ監督がメガホンをとった。
SFサスペンス以外にも、それぞれのキャラクターたちのドラマ部分も丁寧に描かれている。ジャックマンは「僕がこれまでに出演してきた映画とは違うタイプだと思う。僕がこれまでに観てきたどんな映画ともたぶん違うと思う。リサは、ジャンルを混ぜる傾向があるんだ。ジャンルを混ぜ合わせてそれらをまとめるには、かなりの自信やスキルがないと出来ない」とし、自身が演じたニックについて分析する。
「ニック・バニスターは、矛盾がかなり入り混じっている。そして、彼を見た途端、知っているように感じる人なんだ。(俳優の)ハンフリー・ボガートみたいで、とても伝統的で、冷静で、シニカルで、頑固なキャラクターだ。そしてかなり初めの頃に、そういうイメージはひっくり返された。女性と関係を持つことによってね。彼は恋に落ちるんだ。そして、彼女は姿を消す。それで彼は突然、暗い取り憑かれたような道を進むことになる。だから、僕にとって何かに落ち着く時間はほとんどなかった。すべては変わり続け、動き回ったんだ。とてもチャレンジングで、楽しかったよ」
本作で長編デビューを果たしたジョイ監督については、「自信があるし、恐れ知らず」と印象を明かし、オファーのためにジャックマンの家にやって来たというエピソードを披露する。
「この役をずっと僕にやってもらいたかったと言ったんだ。彼女を信じたけれど、100%じゃなかった。そしたら、彼女は『あなたは私のことを信じないの?』って言った。『いや、信じるよ。でも、ブラッド・ピットがこの役を断ったの?』って言ったら、彼女は『ノー』と答えた(笑)。それから、『私が本当のことを言ってることを証明するために言うけど、もしあなたがこの役をやらなければ、私はこの映画をやらないと思う』と言ったんだ。僕は役者として彼女のことをとても信頼したよ」。
ジョイ監督の覚悟を知り、本作への出演を決意したジャックマン。過去の幸せな時間にも記憶潜入できる設定にちなみ、自分だったらどんな記憶を選ぶか聞くと、家族を大事にするジャックマンらしい答えが返ってきた。
「子どもたちが幼かった頃に記憶潜入したい。子どもが幼い時って、とても疲れているものなんだ(笑)。眠れないし、多くのことを忘れてしまう。当時、僕はとても一生懸命働いていて、家族で旅行もしていた。困難だったけれど、それと同時に楽しかった。その頃に戻って、そういう瞬間を時間に追われることなく再体験できれば素敵だろうね」
「レミニセンス」は9月17日から公開。
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