「シャン・チー」で描く家族の光と闇 監督「ただのヒーローのアクション大作にはしたくなかった」
2021年9月13日 09:00

マーベル・スタジオ最新作「シャン・チー テン・リングスの伝説」(公開中)でメガホンをとったデスティン・ダニエル・クレットン監督が、新ヒーロー誕生のストーリーだけでなく、本作にある思いを込めていることを明かした。
本作は、最強の力を持ちながらもそれを封印してきた心優しきヒーロー、シャン・チー(シム・リウ)を主人公に描く。自らの運命から逃れるため渡ったサンフランシスコで、“ショーン”と名乗り平凡なホテルマンとして暮らしていた暮らしていたシャン・チーだったが、伝説の腕輪を操って世界を脅かそうとする父の陰謀に巻き込まれたことから、封印していた力を解き放ち、戦いに身を投じていく。
(C)Marvel Studios 2021クレットン監督は、マーベル・スタジオ社長のケビン・ファイギにプレゼンする際、“自分が望む映画がどういったものになるか”に加え、“家族の要素や家族のドラマ”に比重をかけて説明したという。
その上で、「作品のトーンについてもかなり話をした。僕らは、人生を反映するトーンが欲しかった。ドラマや人生の痛みを伝えながら、同時に身近にある人生のユーモアを伝えるトーン。少なくとも僕の人生においては、家族の中に多くの痛みがある時は、多くの笑いもあるんだ。だから、僕らはこの映画の中でそういったすべての面をちゃんと見られるようにしたかったんだ」と、“家族”の光と闇に焦点を当てることにしたという。
(C)Marvel Studios 2021さらに、「ただのスーパーヒーローのアクション大作にはしたくなかった」といい、「この映画を見た時、エンターテインメント以上に、そこから何かを得られるような作品にしたかった。もし人々が映画館を出たら、自分の母親に電話して、『ありがとう』と言いたくなったり、自分の周りにいる家族に対して、もう少し感謝の気持ちを感じることが出来たら、僕はハッピーだよ」と話している。
(C)Marvel Studios 2021予告映像では、伝説の腕輪テン・リングスを自由自在に操る父の陰謀に巻き込まれたシャン・チーが、封印してきたその力を解き放つ姿が捉えられている。一度は力を封印したはずの彼が、実の父の影響により、再び戦う道を選択する――父子の間で描かれる壮大かつドラマチックなストーリーに注目だ。
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